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グライムスは新たなドキュメンタリー番組に出演してAIが今後の音楽に与える影響について語っている。

グライムスは全6話で構成されるアリ・ワラックによる番組『ア・ブリーフ・ヒストリー・オブ・ザ・フューチャー』でインタヴューを受けている。番組は「歴史、科学、予想だにしないストーリーテリングを用いて、今日の選択が明日に与える影響についての理解を広げる」ものと説明されている。

「私たちはみんな生きているから、自分で考え、主体性があり、感じることができるのは当然のことだと思っています」とグライムスは語り始めている。「宇宙は空っぽで、静かだから、目を覚まして、美しいもので満たされたいことでしょう」

グライムスは既にテクノロジーが音楽界の風景を変化させており、その進歩によってベッドルームから音楽を作れるようになったことに触れている。「私が音楽を作り始めた時、音楽制作においては革命が起こり始めていました。コンピューターによって自宅で音楽を作れるようになり、それは音楽を作れる人物について大規模な民主化を起こすことになりました。私はその恩恵を受けたのです。完全にテクノロジーの副産物でした」

グライムスはAIの活用によって起こり得る変化をそれと結びつけている。「AIによって起こっている新しいことを見ていると、爆発的に普及する直前のように思えます。誰しもが同じツールを持ち、プロフェッショナル・クオリティのものを作れるようになれば、本物の才能がトップに立つのを目撃することになるでしょう」

「目的意識を持つべき時があるとすれば、今だと思います。今後、数十年間で作られるもので行われることがその後の精神を形作っていくことにのではないでしょうか」

グライムスは音楽業界でAIを提唱する代表的な人物となっていて、AIを使ってグライムスの声に変化させるソフトウェアを公開している。

昨年12月、グライムスはAIを使った子ども向け玩具「グロック」にも声を提供している。

グライムスはコラボレーションが収録されたアニマのアルバム『ジェネシスII』が3月29日にリリースされている。

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