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フィリップ・アンセルモは、先日のライヴでナチスの敬礼をして「ホワイト・パワー(白人の力)!」と叫んだことを受けて、現在の所属バンドであるダウンを辞める意志を表明している。

パンテラでフロントマンを務めていたことで知られるフィリップ・アンセルモだが、パンテラのギタリストだった故ダイムバッグ・ダレルを偲んで、ハリウッドで開催されたダイムバッシュに参加した際、演奏の終わりに挨拶をした場面で敬礼をしている様子を映像に収められており、その後謝罪を余儀なくされている。

当初、フィリップ・アンセルモはこの行動を「冗談だ」としていた。

ところが現在、彼のオフィシャル・ウェブサイト上にはバンドを去るとの声明が掲載されている

「この世のすべての人民には、憎悪や抑圧を受けることなく、尊厳を持って生きる不可侵の権利があります。打ちひしがれ、そして罪の意識を感じながらも、私は本当にそう思っています」と彼は声明を切り出している。

「一般的に選択できるのは、失敗から学ぶか、無神経にも破壊を続けるかの2択です。私が犯した失敗の全責任は私にあり、現在のところ皆さんに言えるのは、もうやらないということだけです。単に口だけでなく、行動で示していきます」

「バンドのメンバーたちは私の一連の問題行動を間近で見ており、彼らにも正式に謝罪しました。私の生涯において、彼らの足を引っ張るようなことはしたくないので、私は個人的に、彼らに対して私抜きで前に進むよう提案しました」

さらに、フィリップ・アンセルモは「避難するまで孤立するのは分かっている」と述べ、自分自身については「自らの行動に嫌気がする」と表現している。

ダウンは、6月にオランダで開催されるフェスティバル、フォータロックに参加する予定となっていたが、今回の騒動を受けて、主催者側からはこのバンドの不参加が発表されている。

騒動の数日後、フィリップ・アンセルモは、マシーン・ヘッドのフロントマンであるロブ・フリンやアンスラックスのスコット・イアンなどからも人種差別だとして非難されていた。

フィリップ・アンセルモの問題行動の様子はこちらから。

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