レディー・ガガやエイミー・ワインハウスらは今はなきトニー・ベネットに宛てた手紙が来月オークションに出品されることが決定している。
トニー・ベネットは所有していた品々が4月18日にジュリアンズ・オークションに出品されることが決定しており、その中にはレディー・ガガ、エイミー・ワインハウス、マドンナ、マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、クインシー・ジョーンズ、バーブラ・ストライサンドからの手紙も含まれている。
トニー・ベネットは長きにわたるアルツハイマー病との闘病を経て、昨年の7月21日に地元ニューヨークで亡くなっている。享年96歳だった。
オークションで最も高値がつくと予想されているのは、公民権運動の指導者であるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアからのタイプライターの感謝状で、25,000ドル程度になると見込まれている。
この手紙は1965年4月5日の日付で、歴史的なセルマからモンゴメリーへの行進について触れたもので、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは行進する人々のために歌ったトニー・ベネットに感謝を伝えている。
「トニー・ベネットの驚くべき人生を象徴するものであると同時に私たちが共有するアメリカの歴史の一部を体現するものでもあります」とトニー・ベネットの息子で、長年マネージャーを務めてきたダニー・ベネットは語っている。「彼の音楽での功績は比類なきものであり、今後も有効性を持ち続けるでしょうが、その素晴らしいことに関与してきた生涯は多くの人々や出来事に影響を与えました。芸術性、思いやり、品位をもってすべてのことを行っており、それは彼が日々並外れた人物であったことの証となっていました」
ジュリアンズ・オークションのCEOであるデヴィッド・グッドマンはつぎのように続けている。「比類なきトニー・ベネットがこの世にいたことは言葉では言い表せないほどの恩恵でした。彼はその芸術性、人道主義、そして世代を超えた唯一無二の歌声で世界を変えたのです」
「ジュリアンズ・オークションはジャズ・アット・リンカーン・センターで開催されるこの一生に一度のオークション・イベントでトニー・ベネットの遺産管理団体の代理人として、その並外れた功績を祝うことができて光栄です。彼の愛したニューヨークとサンフランシスコという2つの都市では展覧会も行われます」
手紙のほか、トニー・ベネットがライヴで使ったマイク、トニー・ベネットが収集したり、制作した写真作品や絵画、1980年代にサンフランシスコ市政を再建するために当時のダイアン・ファインスタイン市長の選挙運動を支援した後に贈られたケーブルカーのベルなどもオークションに出品される。
レディー・ガガとエイミー・ワインハウスが彼に宛てた手紙は、彼が両アーティストと長きにわたって仕事で関係を築いてきたことに由来するものとなっている。エイミー・ワインハウスは2011年発表のコラボレーション・アルバム『デュエットII』に収録されている“Body and Soul”でトニー・ベネットとデュエットしている。
レディー・ガガは2014年リリースのアルバム『チーク・トゥ・チーク』、生前最後のアルバムとなった2021年発表の『ラヴ・フォー・セール』でトニー・ベネットとコラボレーションを行っている。
レディー・ガガはトニー・ベネットに追悼の意を表して次のように述べている。「友人のことをずっと惜しむことになるでしょう。彼と歌ったこと、レコーディングをしたこと、話をしたこと、一緒にステージに立ったことを思い出すことになるはずです」
「トニーとはタイムワープしたような人生を送ることになりました。トニーと私にはマジカルな力があったのです。私たちは別の時代に移行して、一緒に音楽を刷新して、デュオとして歌うことで音楽に新たな命を吹き込みました。でも、それは演技ではありません。私たちの関係は非常にリアルなものでした」
「もちろん、彼は音楽について、ショウビズでの生き方について教えてくれました。しかし、彼は気持ちを高く保ち、正気を保つ方法を見せてくれました。『そのまま進めばいい』と彼はよく言っていました。彼は楽観主義者で、質の高い仕事が質の高い人生に結びつくと信じていました。そして、感謝の気持ちです。トニーは常に感謝していました」
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