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ノエル・ギャラガーはかつてピーター・グリーンのレス・ポールを購入したが、無礼な従業員に仕返しするためにわざとサインを消した逸話が明らかになっている。

ピーター・グリーンは数え切れないほど有名なギターを所有していたことで知られており、その内の1本である「グリーニー」はゲイリー・ムーアの手に渡り、その後、メタリカのカーク・ハメットが入手している。

今回、ザ・コーラルのギタリストであるビル・ライダー=ジョーンズはその内の1本でノエル・ギャラガーが手を加えることになったギターについての逸話を明かしている。

『ギター・ワールド』誌のインタヴューでビル・ライダー=ジョーンズは、2006年にザ・コーラルのレコーディングをしていた時にノエル・ギャラガーから1本のレス・ポールを譲り受けたが、そのギターにまつわる逸話を当初は知らなかったと語っている。

ビル・ライダー=ジョーンズはノエル・ギャラガーがこのギターを手に入れた経緯について語り、無礼な店主に腹を立ててボディからピーター・グリーンのサインを消したことを振り返っている。

「そいつはノエル・ギャラガーのことを知らなかったんだ。オアシスを聞いたことがなかったんだろうな」とビル・ライダー=ジョーンズは説明している。「でも、ノエルはカウンターの裏で棚の一番上にある1本のギターを見つけた。それで『あのレス・ポールを試すことはできるかい?』と言ったんだ」

「カウンターの店員は『えーっと、あれはピーター・グリーンのギターで、彼のサインが入っているんだぞ』と言って、渋々そのギターを降ろして、ノエルに渡したんだ」

店員の態度に気分を害したノエル・ギャラガーは仕返しをしようと、「Tシャツにつばを吐いて、サインを消そうとした」という。

「ギター・ショップの店員に目に物を見せてやろうとピーター・グリーンのサインをわざと消したんだ」とビル・ライダー=ジョーンズは語っている。「ちょっと失礼だと思ったんだろうね」

「ノエルが『あのギターを欲しい』と言ったら、『ピーター・グリーンのものです。サインもあるんですよ』と言われたから、それでノエルはサインを消して、『大丈夫だ。消えるから』と言ったということだよね。そうやって、彼はギターを手に入れたんだよ」

「ピーター・グリーンのサインが入っていたら良かったよね。今頃、売却していたら、家を手に入れていたかもしれない」とビル・ライダー=ジョーンズは冗談を飛ばしている。「でも、そんなことしなくて良かったよ。素晴らしいギターだからね」

先日、ノエル・ギャラガーはギブソンと共に78年製レス・ポール・カスタムの限定エディションを発売することが決定している。

今回のコラボレーションによってノエル・ギャラガーのサインが入った78年製レス・ポール・カスタムが20本発売される。このギターはジョニー・マーから贈られて、オアシスのライヴやレコーディング・セッションで頻繁に使われてきたギターをモデルとしており、“Whatever”のミュージック・ビデオに登場していることでも知られている。

20本のギターは現地時間2月24日にロンドンの中心部にオープンするギブソンの旗艦店のオープン日に来店した人々に限定発売される。ノエル・ギャラガーとギブソンはこれらのギターの収益をすべてティーンエイジ・キャンサー・トラストに寄付することを発表している。

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