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ザ・フーのロジャー・ダルトリーは一度だけギターを壊した時のことを「妻を殺す」かのようだったと語っている。

80歳のロジャー・ダルトリーは人生で一度だけギターを壊したことがあるとのことで、ショーン・キーヴェニーのポッドキャストで次のように語っている。「お客さんは音楽を聴きに来ているわけじゃなくて、ギターが壊されるのを観に来ているんだ」

ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「問題なのはギターがライヴ50回分の価値があることだよ。一度だけギターを壊したことがあるけど、そんなことをしたのが申し訳なかった。なんでそんなことをしたのか分からない。急にやってしまったんだ。それからずっと後悔しているよ。あんなことはすべきじゃなかったと思っている。妻を殺すようなものだよ」

2018年刊行の回想録『サンクス・ア・ロット・ミスター・キブルホワイト』でロジャー・ダルトリーはピート・タウンゼントがギターを壊すのを見るのは好きじゃないと述べている。

「胸が張り裂けそうになるんだ。最初のギターをどれだけ苦労して手に入れたかを覚えているから、動物が屠殺されるのを見ているような感じなんだ。高価な動物が次のライヴの前には別の高価な動物に取り替えられるようなものだ」

ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「でも、その代償を支払わなければならなくなった。そこから、観客は楽器を壊すのを期待するようになったんだ。それが自分たちならではになってしまったんだよ」

ロジャー・ダルトリーはピート・タウンゼントが注意深くギターを壊すようにして、ライヴの後に接着剤で元に戻せるようにしていることも明かしている。

「接着剤でも大変だった。ギターを次々と壊していたからね。4セットの楽器を用意することで、接着剤でつけても壊す頃にはしっかり固まっているという状況になったんだ」

ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「小道具のギターではなく、本物のギターだよ。ただ、ギターのネックを壊すことがなければ、後で接着剤でボディーは元に戻せるんだ。穴が開いていても、ブリッジとナットの距離が同じであれば、ちゃんと弾けるんだよ」

先日、ロジャー・ダルトリーはザ・フーの今後について語り、「人生の一部が終わる」ことには「満足している」と語っている。

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