ベルリン・テクノはその地位を保護する活動を経て、ドイツユネスコ国内委員会の無形文化遺産に正式登録されたことが明らかになっている。
ベルリン・テクノについてはDJ、フェスティバル主催者、ファンからなる団体によって無形文化遺産に登録されなければ存続できなくなることを危惧して、テクノ・シーンの安定を確保するための活動が行われてきた。
現地時間3月13日にドイツユネスコ国内委員会においてベルリン・テクノは無形文化遺産に登録されている。他にも登山、フルーツワイン、キルヒゼーオン・ペルヒテンラウフというバイエルン地方の風習など5つの項目が無形文化遺産に登録されている。
エレクトロニック・ミュージックのアートやカルチャーに特化したベルリンを拠点とする非営利団体のレイヴ・ザ・プラネットは公式フェイスブックで無形文化遺産に登録されたことを報告している。
「やりました」と投稿には記されている。「ベルリン・テクノのカルチャーを形成し、貢献してきたすべての文化的クリエイターのみなさん、おめでとうございます」
投稿は次のように続けられている。「ハンス・クーストによる2011年の最初のアイデアから、このプロセスに参加してくれたすべての人々に大きな感謝を。ドイツユネスコ国内委員会の無形文化遺産の専門家委員会にはスペシャル・サンクスを」
レイヴ・ザ・プラネットは2021年からベルリン・テクノを無形文化遺産に登録するようドイツ政府に求める活動を始めている。『ミックスマグ』誌によれば、ベルリンの100のクラブが過去10年間で閉鎖されたという調査結果を受けて、その文化を保護する活動が行われてきた。
Berlin techno culture is recognized as a UNESCO World Heritage Site! 💥
This another milestone for Berlin techno producers, artists, club operators and event organizers. https://t.co/Bd1EnvJRN4
— clubcommission (@clubcommission) March 13, 2024
ベルリンのクラブやプロモーターによるネットワークであるクラブコミッションもツイッターで次のように述べている。「ベルリン・テクノのプロデューサー、アーティスト、クラブ運営者、イベント主催者にとって新たなマイルストーンになりました」
ドイツの文科大臣のクラウディア・ロスはベルリン・テクノの文化について「多様性、尊敬、コスモポリタニズムの価値」を象徴していると語っている。
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