ボブ・ディランは最近のライヴで「私たちの知っている曲を演奏して!」と観客から罵声を浴びせられたことが明らかになっている。
この出来事は『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ツアーの一環で3月1日にフロリダ州フォートローダーデールのブロワード・センターで行われたライヴで起きたものとなっている。
16曲のセットリストの序盤でボブ・ディランは1971年発表の楽曲“When I Paint My Masterpiece”を演奏する前のところで不満を持った観客から「私たちの知っている曲を演奏して!」と叫ばれる格好となっている。
観客が録音した音源はこちらから。
ある人物はこの音源を聴いて次のようにツイートしている。「これはすごいね。金曜日にフォートローダーデールで行われたボブ・ディランの公演で女性が『私たちの知っている曲を演奏して!』と叫んだんだ。その後、ボブ・ディランは新しいアレンジで“When I Paint My Masterpiece”の演奏に入ったんだけど、アーヴィング・バーリンの“Puttin’ On The Ritz”のようなオケで歌詞を歌ったんだ」
「近くにいた私の兄弟はボブ・ディランは女性の声が聴こえていて、女性のことを見て、演奏する前に何かを言おうとしているようだったと言っていた。これは間違いなくすごいバージョンだね」
「その場でボブ・ディランがアレンジを思いついたと言っているわけじゃない。彼とバンドは明らかに事前に練習していた。でも、女性が言ったことに応じて演奏したかのように思えたんだ。それが最終的な見解だね」
I'm not implying that Dylan came up with that arrangement on the spot. He and the band had clearly worked it out in advance. But it does feel as if he's playing it directly in response to what she said. It's the ultimate rebuttal.
— Michael Glover Smith (@whitecitycinema) March 3, 2024
この日の公演ではジミー・ロジャースの“Walking By Myself”をライヴで初めてカヴァーしている。
先月、ボブ・ディランとウィリー・ネルソンは今夏に共同ヘッドライナーによるツアー「アウトロー・ミュージック・フェスティバル・ツアー」を行うことを発表している。ボブ・ディランは『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ツアーの日程が4月上旬まで続けられる予定となっている。
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