トーキング・モジュレーターの開発者であるボブ・ハイルが亡くなった。享年83歳だった。
イリノイ州ベルヴィルの地元紙によれば、ボブ・ハイルはガンとの闘病を経て、亡くなったという。
ボブ・ハイルは1973年にジョー・ウォルシュのために「トーク・ボックス」と呼ばれるトーキング・モジュレーターを開発しており、後にトーキング・モジュレーターの権利をダンロップ・マニュファクチャリングに売却している。
ボブ・ハイルは1974年にクリスマス・プレゼントとしてトーキング・モジュレーターをピーター・フランプトンに贈っており、1975年発表のアルバム『フランプトン』や1976年発表の『フランプトン・カムズ・アライヴ!』で使用されたことで、トーキング・モジュレーターは有名になることになった。
訃報を受けてピーター・フランプトンは次のようにツイートしている。「長年の友人であるボブ・ハイルの訃報を聞いて残念です。ミュージシャンにして発明家で、ハム無線の専門家であり、ハイル・サウンドの社長で、マイクも扱っていた。彼は1970年代中盤に非常に重要なプレゼントをくれたんだ。ハイル・トーク・ボックスだよね。ボブには感謝しきれない。友人よ、安らかに」
I am so sorry to hear of the loss of my friend for so many years, Bob Heil. A musician, inventor, ham radio expert, @Heilsound and microphones. He gave me a very important present mid seventies. The Heil Talkbox!! Can never thank Bob enough. Rest in power my friend.
— Peter Frampton (@peterframpton) March 3, 2024
訃報を受けてジョー・ウォルシュは次のようにフェイスブックに投稿している。「『うまくいかないことはあるかい?』、心の奥でそう言うボブ・ハイルの声が聞こえてくる。素晴らしいミュージシャンであり(特にお気に入りの古い映画館でパイプオルガンのハンドルを握っていた)、マッド・サイエンティストであり、ハム無線の愛好家にして伝道者で、たゆまぬ問題解決者であり、私の恩師であり、ギターの歩みの案内役でもあったボブは中西部の魔法使いだった」
「彼とは50年以上に及ぶ友人だった。『うまくいかないことはあるかい?』君が出てくれないなんて、僕の電話が壊れてしまったんじゃないかと思ってしまう。安らかに。愛しているし、すでに惜しまれるよ。君が残したオーディオヘッズの世界に愛を送るよ」
ボブ・ハイルは1970年にグレイトフル・デッドのセントルイス公演にサウンドシステムを提供したことでバンドから評価されて、ツアーを一緒に回ることとなっている。その後、同様にザ・フーやジョー・ウォルシュ、ジェフ・ベックにもサウンドシステムを提供したことで、音楽界でも信頼される立場を確立していくことになったという。
「1955年にセントルイスのフォックス・シアターでパイプオルガン奏者を務めることから始まりました。幸運なことに10代の頃にパイプオルガンの発声と調律の仕方を学ぶことができたのです。そうして、音楽の聴き方を学んだのです」
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