イーグルスのドン・ヘンリーは1980年に逮捕されたことについてニューヨークの法廷で質問を受けたことが明らかになっている。
ドン・ヘンリーはイーグルスの手書きの歌詞が許可なくオークションに出品されることを巡って証言を行っている。“Hotel California”や“Life In The Fast Lane”といった曲の手書きの歌詞は全体で100万ドル(約1億5000万円)の価値があると試算されている。
現地時間2月28日、検察側からドン・ヘンリーは1980年11月に彼の自宅でドラッグでオーヴァードーズした16歳が発見されて逮捕された件について質問されている。この質問は弁護側がイーグルス時代の記憶と行動について質問するのを先んじることを狙ったものとなっている。
ドン・ヘンリーは法廷で見つかった16歳はイーグルス解散後の「鬱から抜け出したくて」彼が雇ったセックス・ワーカーだと語っている。ドン・ヘンリーは彼女の年齢を知らず、性的交渉はなかったと述べている。「検査の詳細は覚えていないが、セックスがなかったことは把握している」
性的交渉の代わりにドン・ヘンリーはイーグルスの終焉とセックス・ワーカーが家族と疎遠だったことというお互いの困難な状況について話をして、大量のコカインを一緒にやったと述べている。
「バンドで起きたことをすべて忘れてしまいたいと思って、私は間違った決断をしてしまった。そのことを今日まで後悔しています」とドン・ヘンリーは語っている。「44年間、このことを抱えて生きてこなければなりませんでした。今日もなお、この法廷の場でもそのことを抱えています」
当時、ドン・ヘンリーは『未成年者の非行に寄与した』という軽犯罪を認め、執行猶予と2,500ドルの罰金を受けている。
手書きの歌詞を巡る無許可での取引に関する裁判は2月21日に開廷して、10日間続けられる予定となっている。
2022年にグレン・ホロウィッツ、エドワード・コシンスキー、そしてロックの殿堂のキュレイターだったクレイグ・インシアーディの3人は“Hotel California”のほか、“Life In The Fast Lane”といった曲の手書きの歌詞を売却しようとしたことで訴えられている。
この歌詞は稀少本商だったグレン・ホロウィッツのところに2005年に持ち込まれたとのことで、グレン・ホロウィッツ、クレイグ・インシアーディ、貴重品販売業のエドワード・コシンスキーはこれらをオークション・ハウスに持ち込み始め、ドン・ヘンリーに買い戻させようとしたという。
AP通信によれば、3人は共謀罪およびその他の様々な容疑について無罪を主張している。弁護士は「存在しない犯罪性を主張して、高名な専門家の評判を不当に傷つけている」と述べている。
イーグルスは今年5月からマンチェスターのコープ・ライヴで5公演を行うことが決定している。
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