Photo: Ebru Yildiz

シガレッツ・アフター・セックスは新曲“Tejano Blue”を公開して、ニュー・アルバム『X’s』をリリースすることを発表している。

新曲“Tejano Blue”は今後公開される楽曲の生き生きとしたテンポにも影響を与えたというフロントマンのグレッグ・ゴンザレスがテキサスで過ごした子供時代の音楽に捧げられたものとなっている。プレス・リリースでグレッグ・ゴンザレスは次のように述べている。「エルパソで育ったんだけど、そこではテハーノ・ミュージックがすごく盛んなんだ。街のバーに行けば、多くのところでセレーナ、ロス・アンヘルス・アスレス、ラ・マフィアといったアーティストがスピーカーで流れていた。当時は自分の周りはそうした雰囲気だったけれど、常に拒絶して、自分の惹かれるものに向かっていった」

グレッグ・ゴンザレスは次のように続けている。「何年も経ってニューヨークで暮らしている時にコクトー・ツインズを聴いている時期にセレーナの“Como La Flor”を聴き始めた。それで両方のサウンドを融合させてみようというアイディアが生まれたんだ。ちょっと不思議な感じがしたけれど、それは、青春時代に自分の周りで流れていた音楽を再発見し、ようやくつながることができたという純粋なところから来ているようにも感じた」

“Tejano Blue”の音源はこちらから。

通算3作目となるニュー・アルバム『X’s』は7月12日にリリースされる。

新作はこれまでの作品に主にインスピレーションを与えてきたような様々な人間関係から一転して、4年間にわたるたった1つの人間関係を中心に据えている。アルバムの制作についてグレッグ・ゴンザレスは次のように語っている。「このアルバムは残酷な感じなんだ」

彼は次のように続けている。「この喪失感について腰を据えて誰かに話してみてもいいんだけど、上っ面もなぞれないだろうね。曲を書いて、歌って、音楽にしなければならないんだ。そうすれば分析して学ぶことができる。あるいは、いい形での追体験になるかもしれない。映画『エターナル・サンシャイン』のような忘れたいという感情はないんだ」

シガレッツ・アフター・セックスはアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア/ニュージーランド、南アフリカ、アジアを回る大規模なワールド・ツアーを行うことも発表している。

新作のトラックリストは以下の通り。

1. ‘X’s’
2. ‘Tejano Blue’
3. ‘Silver Sable’
4. ‘Hideaway’
5. ‘Holding you, Holding me’
6. ‘Dark Vacay’
7. ‘Baby Blue Movie’
8. ‘Hot’
9. ‘Dreams From Bunker Hill’
10. ‘Ambien Slide’

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