ケイト・ブッシュは今年のレコード・ストア・デイのUKにおけるアンバサダーを務めることが決定している。
独立系レコード店を応援する2024年のレコード・ストア・デイは4月20日に開催される。今年はザ・1975、デヴィッド・ボウイ、ダフト・パンク、ブラー、リリー・アレン、ゴリラズ、エルトン・ジョン、パラモア、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズらによるアナログ盤やカセットテープといった限定リリースを入手することができる。
2024年で17回目となるレコード・ストア・デイだが、2023年のイギリスにおけるアナログ盤の売上枚数は16年連続で増加しており、2023年の売上枚数は2022年に較べて11.7%増の590万枚となっている。
BBCニュースの報道で今年のレコード・ストア・デイはケイト・ブッシュがアンバサダーを務めることが決定している。ケイト・ブッシュは関わることができて「大いなる栄誉」だと述べている。
「アナログ盤の復活が音楽業界を驚かせているのを見て素晴らしいことだとは思いませんか?」とケイト・ブッシュは述べている。「音楽業界はアナログ盤を遠くに追いやっていましたが、決して誰しもが同意していたわけではありませんでした。私は大好きです」
彼女は次のように続けている。「お客さんの流れが変わったのを見て同じように興奮しているアーティストがたくさんいることを知っています」
アンバサダー就任を記念して、ケイト・ブッシュは1993年発表のアルバム『レッド・シューズ』に収録されていた“Eat The Music”を特別な10インチでリリースすることが決定している。これはオリジナルのアートワークが採用されたもので、アナログ盤に直接プリントされる形となる。
ケイト・ブッシュは次のように説明している。「“Eat The Music”というタイトルはシェイクスピアの『十二夜』に出てくる『If music be the food of love, play on(音楽が愛の糧になるのなら続けてくれ)』というセリフに遊び心をくわえたものです」
「キンドルで本を読むのが好きな人がいるのと同じように、本を実体の物体としてほしい人もいます。多くの人がアナログ盤もストリーミングも好きですが、どちらも違った魅力があるのです」
「アナログ盤の利点はアルバムとして聴かせてくれることです。アート・フォームとして独自の形で貴重ななものだとずっと思っていました。アナログ盤のアルバムとは素晴らしいものです。大きなスケールのアートワークには強いアイデンティティがあります。アーティストや作品とよりパーソナルな形で繋がりを持てるのです」
ケイト・ブッシュは次のように締めくくっている。「今年もこの非常に重要なイベントが素敵な一時になって、あなたのために特別にリリースされた音楽を称えてもらえればと思います」
2024年のレコード・ストア・デイではアメリカにおいてパラモアがアンバサダーを務めることも先日発表されている。
ケイト・ブッシュは2011年以降、新曲をリリースしていないが、ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で“Running Up That Hill (A Deal With God)”が使われたことで、大きなチャート・アクションに恵まれている。
“Running Up That Hill (A Deal With God)”はリリースから37年を経て、2022年6月に全英シングル・チャートの1位を獲得しており、ケイト・ブッシュはこれによって3つのギネス記録を打ち立てている。
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