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オジー・オズボーンは自身の楽曲を許可なくサンプリングしたカニエ・ウェストに抵抗した件について語っている。

オジー・オズボーンが許可なく楽曲をサンプリングしたカニエ・ウェストをソーシャル・メディアで批判したことで両者の間には対立が生じている。

カニエ・ウェストはタイ・ダラー・サインと共に現地時間2月8日にシカゴのユナイテッド・センターでアルバムの試聴イベントを開催しており、それでオジー・オズボーンはカニエ・ウェストの新作『ヴァルチャーズ』でブラック・サバスの“Iron Man”がサンプリングされていることを知ることになったという。

これを受けてオジー・オズボーンはインスタグラムに長文を投稿しており、カニエ・ウェストのことを「反ユダヤ主義者」と評している。

オジー・オズボーンはカニエ・ウェストから「アメリカのフェスティバルで演奏された1983年の“War Pigs”のライヴ音源をヴォーカルなしの部分をサンプリングする許可を求められた」が、「反ユダヤ主義者で多くの人々を計り知れないほど傷つけたため、許可を拒否した」と述べている。その後、投稿の曲名は“Iron Man”に修正されている。

今回、オジー・オズボーンは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューに答え、カニエ・ウェストとの対立について言及している。「他の人はこんなこと誰もやっていないだろ?」

オジー・オズボーンは声を上げたことに後悔はないと続けている。「現状を考えると、どんな種類であれ人に対して差別を始めようとする人間は必要ないよね。よくないよ。単純にまずいことだよね」

「苛立たしいことはもうたくさんだ。彼はあんなことは言うべきじゃなかった」とオジー・オズボーンは語っている。「彼について何も言わないというのもよくないよね。どんな形であれ、そういうことに自分の作品をそういうことに関わらせたくないんだ」

妻のシャロン・オズボーンもカニエ・ウェストを批判しており、『TMZ』のインタヴューでカニエ・ウェストが「今回は間違ったユダヤ人を怒らせてしまったわね」と語っている。ユダヤ人として育てられたシャロン・オズボーンはオジー・オズボーンが通常サンプリングを拒否することはないものの、今回は「拒否する特例」だと述べている。

オジー・オズボーンとシャロン・オズボーンはカニエ・ウェストに対して使用禁止命令を出し、サンプリングは別のギターのフィードバックに差し替えられている。

カニエ・ウェストの反ユダヤ主義的な発言については非難を受けており、弁護士、事務所、レコード会社、アディダスやバレンシアガといったファッション・ブランドから契約を打ち切られている。世界各地の有名人や政治家もその発言を批判していたが、カニエ・ウェストはクリス・クオモとのインタヴューで「反ユダヤ主義」という概念自体を否定していた。

カニエ・ウェストは2月9日にタイ・ダラー・サインとのコラボレーション・アルバム『ヴァルチャーズ 1』をリリースしている。

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