パティ・ボイドはかつての2人の夫、ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンから送られたラヴレターの一部をオークションに出品することが明らかになっている。
世界的に有名なファッション・モデルとして活躍したパティ・ボイドはジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンを虜にしたことで知られ、“Something”や“Layla”、“Wonderful Tonight”といった名曲のインスピレーションを与えたとも言われている。
現在79歳のパティ・ボイドはオークション・ハウスのクリスティーズで他の所有物と共にラヴレターの一部を出品することにしている。
パティ・ボイドがジョージ・ハリスンと初めて出会ったのは1964年の映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の撮影で、最終的にジョージ・ハリスンと1966年に結婚している。ジョージ・ハリスンはエリック・クラプトンとは友人関係にあり、よくサリー州のジョージ・ハリスンの家に通っていたため、そこでエリック・クラプトンとパティ・ボイドの関係は発展していったと見られている。パティ・ボイドはジョージ・ハリスンと1977年に離婚しており、1979年にエリック・クラプトンと結婚したが、80年代後半にこちらも破局している。
オークションに出品される手紙にはザ・ビートルズでツアー中だったジョージ・ハリスンによる手書きのものも含まれている。「君が変わりないといいな。恋しいよ。腹ペコなんだ。たくさんのグリルド・チーズのサンドウィッチが食べたいね。愛しているよ」
1970年にエリック・クラプトンが書いた手紙もオークションには出品される。。「この手紙を君に向けて書いている。私たち2人がよく知る事柄について君の気持ちを確かめることが主な目的なんだ」
「君に訊きたいのはまだ旦那さんを愛しているかということだ」とエリック・クラプトンは続けている。「こうした質問が不謹慎であるのは分かっているけれど、もしあなたの心にまだ私への気持ちがあるのなら、必ずや私に教えてほしい」
「電話はせず、手紙を送ってくれ。そのほうが安全だから」
その数ヶ月後の手紙には次のように記されている。「親愛なるレイラへ。君はなぜためらうんだ? 私が哀れな恋人だからか? 私が醜いからか? 私が弱すぎるからか、強すぎるからか? なぜだか分かるのか?」
「君が求めて選んでくれれば、私は君のものになる。君が必要としないのであれば、私を縛る呪縛を解いてほしい。野生動物を檻に入れることは罪であり、飼うことは素晴らしい。私の愛は君のものだ」
1968年にジョージ・ハリソンがデザインした自作のクリスマスカードやデレク・アンド・ドミノスが1970年に発表したアルバム『いとしのレイラ』のアルバム・ジャケットに使われたエミール・テオドール・フランセン・デ・ショーンバーグによる原画もオークションに出品される。
一方、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントはメンバーそれぞれの視点で描かれるザ・ビートルズの4本の伝記映画を公開することを発表している。
『1917 命をかけた伝令』、『007 スカイフォール』で知られるサム・メンデスが4本すべての監督を担当する。伝記映画は「歴史上最も偉大なバンドの物語を語る」ためにそれぞれのバンドメンバーの視点が交錯するものになるという。
今回のプロジェクトはポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンの家族とアップル・コアが劇映画のために音楽を使う権利と生涯を描くことに許可を出した初めてのものとなっている。
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