ニルヴァーナのカート・コバーンが亡くなってから30年となることを受けて、メンタル・ヘルスのチャリティ団体によってマンチェスターに壁画を設置しようとするクラウンドファンディングが実施されている。
マンチェスターを拠点に活動する団体「ヘッドストック」はストリート・アーティストのアクスと協力して、マンチェスターのオックスフォード・ロードにあるライヴハウス「ブレッド・シェッド」の壁に壁画を製作しようとしている。「ブレッド・シェッド」ニルヴァーナがこの街で2回だけライブを行った場所から歩いてすぐのところにあり、その場所は現在マンチェスター大学の学生組合となっている。
壁画は携帯メールによるメンタル・ヘルスの支援サービス「Shout 85258」の認知向上を目的としたもので、「ヘッドストック」は3500ポンドの寄付を目標としている。
ニルヴァーナのカート・コバーンは1994年4月5日に自殺で亡くなっている。享年27歳だった。
「ヘッドストック」はこれまでも音楽に関連した壁画を手掛けてきており、エイチのデビュー・アルバム『クローズ・トゥ・ホーム』の広告に塗り替えられたジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスの壁画を復活させている。
壁画は元の場所とは違うフェアフィールド・ストリートにあるパブ「スター&ガーター」の壁面に復活する形となり、これもストリート・アーティストのアクスと協力したものとなっていた。
2021年には「ヘッドストック」は2019年に亡くなったザ・プロディジーのキース・フリントの壁画を手掛けている。この壁画は2021年の世界自殺予防デーにハックニーで公開される形となっている。
カート・コバーンについては彼の生涯をテーマにしたオペラが今月アメリカでの初演を迎えている。2005年に公開されたガス・ヴァン・サント監督による映画『ラスト・デイズ』を基にした本作はロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで2022年に初演されている。アメリカでは2月6日にロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサート・ホールで初演されている。
また、ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』のジャケットを巡る児童ポルノ流布の裁判がアメリカの控訴裁判所で再び争われることが昨年12月に明らかになっている。
この裁判は2022年9月の時点で搾取されたと主張するには時間が経ちすぎているとして「未成年の時に起きた違反や主張の根拠となる状況を知っていたにもかかわらず、10年以内に訴訟を起こさなかったという点で原告は失敗しています」と判事は棄却していた。
しかし、第9巡回区連邦控訴裁判所は地方裁判所の判断を覆して、画像が新たに公開される度にスペンサー・エルデンの主張に対する時効はリセットされると判断している。
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