クイーンのギタリストであるブライアン・メイはライヴで“Bohemian Rhapsody”の複雑なギター・リフを弾くのに苦労していることを明かしている。
ブライアン・メイは『トータル・ギター』誌のインタヴューで“Bohemian Rhapsody”のギター・リフが複雑な理由として元々フレディ・マーキュリーがピアノで書いたものであることを挙げている。
「あのリフはフレディのアイディアだった。フレディの頭の中にはあのリフがあって、彼はそれをピアノで弾いてくれたんだ。オクターヴを使って弾いているから難しいんだよ」
「それを元にしながらもギターで弾けるように少し変えてみたんだ。だから、“Bohemian Rhapsody”ではいろいろ面白いことをサウンドでやることができた。ギターで出せるいろんな音や様々なピックアップの組み合わせを使っているんだよ。だから、音が変化する。ピックアップの違う別のギターを入れたりしているんだよ」
ブライアン・メイは次のように続けている。「面白いことにフレディはリフ職人だったんだ。彼はジミ・ヘンドリックスの信奉者で、ヘヴィじゃないものに興味があるように思われているけど、違うんだよ。彼はヘヴィなものが好きだった。だから、あの曲のギター・リフはギタリストが自然に弾くものじゃないんだ」
「でも、それは諸刃の剣なんだよ。ギターで弾くには難しくて、不自然なものでもあるんだよね。正直、いまだに簡単にはならないんだ。家では問題なく弾けるけど、ライヴでやる時はものすごいアドレナリンで、クライマックスで披露するからね。あのリフが来ても、簡単に弾けるものじゃないんだ」
「興奮するし、情熱がなきゃダメだけど、脳の一部は冷静でないといけない。指の動きを操るためにはね。自然な動きじゃないからね」
2021年、クイーンは“Bohemian Rhapsody”がアメリカでダイアモンド・ディスクに輝き、イギリスのアーティストしては初めての快挙となっている。
これはアメリカ・レコード協会によって認定されたもので、セールスとストリーミングで1000万枚の売り上げを記録している。
この快挙についてブライアン・メイは次のように語っている。「とんでもないニュースだね。こういう時は本当かどうか確かめるために自分をつねらなきゃならないんだ」
「いろんな大胆な夢を持っていたけど、これはそれをも超えるものだ。長年にわたって僕らを信じてくれた人々に大きな感謝を送るよ」
ドラマーのロジャー・テイラーは次のように述べている。「この曲がこんなにも多くの人に届いて、繋がりを持てたことを知って素晴らしいし、感謝しているよ」
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