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グリーン・デイのフロントマンであるビリー・ジョー・アームストロングは大ヒット曲“Basket Case”について元々の歌詞が「恥ずかしいほどひどかった」ので書き直すことにしたと語っている。

ポッドキャスト『ソング・エクスプローダー』に出演したビリー・ジョー・アームストロングは1994年発表のアルバム『ドゥーキー』に収録された“Basket Case”ができた経緯について語っている。“Basket Case”は昨年『ドゥーキー』の30周年盤でデモ音源と元々の歌詞が公開されていた。

「ずっと頭の中にこのメロディーはあったんだ。ラヴ・ストーリーに関する壮大な曲にしたかった」とビリー・ジョー・アームストロングは振り返っている。「1993年、93年の前半に書かれた曲だったと思う」

「バラードのようなイントロがあって、そこにフルのバンドが入ってきてロック・ソングになればと思っていた。ドラムのサウンドを出すために口でビートボックスをやっていたんだ」

ビリー・ジョー・アームストロングは歌詞の第一稿を書いた時にクリスタル・メスをやっていたとのことで、ドラッグが歌詞をボツにする決断で一役買ったことを認めている。

「本当のことを告白すると、歌詞を書いた時にクリスタル・メスをやっていたんだ。最高の曲を書いたと思っていたけど、ドラッグの効果がなくなったら、最低の曲だなと思うようになった」

ビリー・ジョー・アームストロングは次のように続けている。「歌詞が恥ずかしいほどひどかったんだよね。それまでもドラッグをやった状態で何曲かは書いていたけど、最もひどい曲になってしまっていた」

ビリー・ジョー・アームストロングは考え直して、もう一度曲に取り組むことにしたという。「もう一度やり直して、歌詞を書こうとする勇気が湧いてきたんだ。おそらくソングライターとしてこれまででも最高の決断だったね。そこからアプローチを変えて、パニック障害について書いたんだ」

「10歳か11歳の頃からパニック障害を抱えていたんだ。でも、当時は80年代で、誰もどういうことなのか分かっていなかった。今だったらメンタル・ヘルスの問題だと言うんだろうけど、当時はパニック障害を抱えていたら、収まるまで待って、紙袋に息を吹き込んだりしていた」

彼は次のように続けている。「パニック障害で夜中に目を覚まして、収まるまで自転車で通りを走ったりしたこともあった。それが自分にとって対処する方法の一つだったりしたけど、歌詞を書くことで、気が狂ったように感じながらも乗り越えて、自分は違うと思えたんだ」

先日、ビリー・ジョー・アームストロングはステージ恐怖症にちなんだ飲酒の問題を抱えていたことについて語っている。

ビリー・ジョー・アームストロングは2012年にラスベガスでアイハートラジオ・ミュージック・フェスティバルに出演した際に激昂して、リハビリ施設に入ることになった経緯がある。

「大のステージ恐怖症なんだ。一日中、スタジアムとかのステージに立つ準備をすることが頭にある。『ドゥーキー』の跡から、緊張してライヴの前に飲み始めることが始まってしまった。『これはいいな。続けてみよう』と思ったけど、それで気づいたんだ。『ライヴの後も、ライヴの最中も飲み続けている』ってね。そんなことになってしまったんだ」

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