イーロン・マスクはテスラCEOとしての560億ドル(約8兆円)に及ぶ巨額報酬が無効とする判断をデラウェア州知事が示した裁判についてヘヴィ・メタル・バンドのドラマーが起こしたことが明らかになっている。
ロイター通信によれば、キャスリーン・セント・J・マコーミック判事は現地時間1月30日に「理解し難い金額」であり、株主にとって不公平であるとして無効の判断を示している。
2018年に起こされたこの訴訟はドーン・オブ・コレクションというヘヴィ・メタル・バンドのドラマーで、当時テスラ社の株を9株持っていたリチャード・トルネッタによって起こされたものとなっている。彼はイーロン・マスクについて「巨額の報酬パッケージを巡る交渉で不適切な口出しをした」として、「取締役会は独立性を欠いて行動している」と主張していた。
イーロン・マスクは判事の判断を受けて「デラウェア州で会社を設立することは絶対にしないように」とツイートしている。
Never incorporate your company in the state of Delaware
— Elon Musk (@elonmusk) January 30, 2024
ドーン・オブ・コレクションはEP『スウィンギ・ザ・チェイン』とデビュー・アルバム『デッド・ハンド・コントロール』をリリースしており、2008年に解散している。2006年に『メタル・アンダーグラウンド』誌のインタヴューでリチャード・トルネッタは自身が受けた影響について次のように語っている。「マイク・ポートノイから一番影響を受けた。あと大きかったのはデイヴ・ウェックルと間違いなくヴィニー・ポールだね」
リチャード・トルネッタは工業デザインの職についており、自身のことを「マーケッター、発明家、カスタム職人、車好き、家族人のドラマーで、ステージでのドラム演奏に合わせて光るヘッドピースを開発・製造している。素敵な言い方としてはドラム演奏の時に光るモヒカンと言っているんだ」と評している。
先日、イーロン・マスクはグリーン・デイが大晦日に行ったパフォーマンスで“American Idiot”の歌詞を変えたことについて皮肉をツイートしている。
2024年を迎えるにあたってグリーン・デイはライアン・シークレストが司会を務める『ディック・クラークス・ニュー・イヤーズ・ロッキン・イヴ』に出演して、パフォーマンスを披露している。
ビリー・ジョー・アームストロングは“American Idiot”の「I’m not a part of a redneck agenda」という歌詞をドナルド・トランプへの批判として「I’m not a part of the MAGA agenda」に変更しており、このことは各種メディアで報じられることになった。
それを受けてイーロン・マスクは次のようにツイートしている。「グリーン・デイは体制に対して怒っていたのが腰抜けにも(milquetoastedly)体制のために怒るようになってしまった」
こうした見解を受けてグリーン・デイは「反米的」だという声に対して「この国のことを思っていなかったら何も言わないだろう」と語っている。
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