Photo: Facebook / Friends of Susie Tennant Page

ニルヴァーナのメンバーやシアトルの音楽シーンの人物は現地時間1月19日に享年61歳で亡くなったパブリシストのスージー・テナントに追悼の意を表している。

スージー・テナントの訃報はシアトルの音楽コミュニティで作られた「スージー・テナント・ファン・クラブ」のフェイスブックで発表されている。夫のクリストファー・スヴェンソンによれば、彼女は家族に囲まれて亡くなったという。スージー・テナントは前頭側頭型変性症という珍しい早発性認知症を患っていた。

スージー・テナントはシアトルの音楽シーンに欠かせない人物で、ゲフィン・レコードのオルタナティヴ部門であるDGCレコードに在籍して、サブ・ポップ、タワーレコード、BMG、M3マーケティングなどでマーケティング/プロモーションを担当していた。DGCレコードでの仕事もあって、彼女はニルヴァーナ、ホール、ソニック・ユース、ウィーザー、ベックらと仕事をしてきている。

チャールズ・R・クロスが手掛けた『シアトル・タイムズ』の追悼記事でシアトル・シーンの様々な人物がスージー・テナントの仕事への愛と敬意を表している。ニルヴァーナ時代にスージー・テナントがパブリシストだったデイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリックは訃報のEメールを受けて、次のように述べている。「僕らはスージーのことが本当に大好きでした。彼女は惜しまれることになるでしょう」

デイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリックは地元のリ・バーで開催されたセカンド・アルバム『ネヴァーマインド』のリリース・パーティーについて振り返っている。バンドがフード・ファイトを始めて自分たちのイベントから追い出された時、スージー・テナントは飄々としていて、パーティーは彼女の自宅に移されることとなった。「彼女は笑い飛ばしていました」とデイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリックは述べている。チャールズ・R・クロスはカート・コバーンが彼女のドレスを試着したときのことをスージー・テナントが思い出し、「彼はとても似合っていた」と語っていたとしている。

M3マーケティングのジム・マッケオンはスージー・テナントがプロモーションで成功を収めたのは「プロモーションする全員を本当に信じていたから、最もシニカルなラジオ番組のプロデューサーにも曲をかけさせることができたからだ」と述べている。スージー・テナントとルームメイトだったザ・ファストバックスのキム・ウォーニックは地元のシーンで最も重要な人物だったと述べている。「シアトルの音楽シーンでスージーほどみんなに愛され、尊敬された人物はいません。彼女が多くの人と繋がる絆だった。シアトルの音楽シーンに彼女を好きじゃなかった人なんていません」

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