グリーン・デイは「反米的」だという声に対して「この国のことを思っていなかったら何も言わないだろう」と語っている。
ビリー・ジョー・アームストロング、ベーシストのマイク・ダーント、ドラマーのトレ・クールから成るグリーン・デイは昨年の大晦日にライアン・シークレストが司会を務める『ディック・クラークス・ニュー・イヤーズ・ロッキン・イヴ』に出演して、“American Idiot”の「I’m not a part of a redneck agenda」という歌詞をドナルド・トランプへの批判として「I’m not a part of the MAGA agenda」に変更している。
これを受けてテスラの創業者であるイーロン・マスクは次のようにツイートしている。「グリーン・デイは体制に対して怒っていたのが腰抜けにも(milquetoastedly)体制のために怒るようになってしまった」
そのためグリーン・デイは「反米的」だという批判も受けることになったが、『ロサンゼルス・タイムズ』紙のインタヴューでビリー・ジョー・アームストロングは次のように語っている。「どんな政治家とも手を組みたいとは思ってないんだ。言われたこともないけどさ。自分たちのことを反米的だと見る側面もあるかもしれないとは思う。敬遠する人もいるだろうね。でも、この国のことを思っていなかったら何も言わないだろうね」
グリーン・デイがドナルド・トランプを非難するのは初めてではなく、2016年のアメリカン・ミュージック・アウォーズでは当時、大統領選挙候補者だったドナルド・トランプへの抗議として「No Trump, no KKK, no fascist USA」のチャントを起こしている。
昨年8月にはグリーン・デイはドナルド・トランプ元大統領のマグショットを使ったTシャツを期間限定でチャリティのために販売している。
今回、ビリー・ジョー・アームストロングは『ロサンゼルス・タイムズ』紙に11月の大統領選挙でドナルド・トランプが大統領に当選するのは想像に難くないとも語っている。「彼はクレイジーだと思っているから、当選するためには何でも言うんじゃないかな」
ビリー・ジョー・アームストロングはジョー・バイデン大統領の年齢への批判について不当だとしつつ、政府には悲しいことに「老人」が多過ぎることも指摘している。
「今は現実的な影響力を持つ要職にジェネレーションXの世代は一人もいない」とビリー・ジョー・アームストロングは語っている。「団塊の世代は権力を手放そうとしない。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスやあのローレン・ボーベルトのようなミレニアルズはいる。でも、ジェネレーションXの世代は見過ごされているんだ」
ビリー・ジョー・アームストロングは「築き上げたものを子どもたちに譲る」というアメリカ的な考え方が「死んだ」のはだからだと述べている。
グリーン・デイは“The American Dream Is Killing Me”や“Look Ma, No Brains!”、“Dilemma”といった曲が収録される通算14作目のアルバム『セーヴィアーズ』を1月19日にリリースすることが決定している。
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