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伝説的なDJとして知られるアニー・ナイチンゲールはジョン・レノンの死後、ポール・マッカートニーに最初にインタヴューした人物であることが明らかになっている。

アニー・ナイチンゲールの訃報は現地時間1月12日に家族によって発表されている。享年83歳だった。

BBCラジオ1でDJを務めたアニー・ナイチンゲールは多くの世代のミュージシャンを応援して、ザ・ビートルズのいい友人としても知られていた。

訃報を受けて、2018年にポッドキャスト『アイ・アム・ザ・エッグポッド』で語ったインタヴューが注目されており、アニー・ナイチンゲールはジョン・レノンが1980年に殺害された時はテレビ番組『ザ・オールド・グレイ・ホイッスル・テスト』に取り組んでいたという。

アニー・ナイチンゲールはジョン・レノンに捧げた特番を直後に放送し、サプライズでポール・マッカートニーに電話したことを明かしている。

「バタバタでした。出演して、ジョン・レノンについて語ってくれる人を探していたのですが、出てくれませんでした」と彼女は語っている。「みんな、動揺していました。あまりにも動揺して、ジョン・レノンについて話をできなかったんだと思います」

アニー・ナイチンゲールは「人々が感じていることを反映させつつも、同時にプロフェッショナルとしてアナウンサーであろうとも思っていました。オンエアでは感情的にならず、それは後にしようと思っていました」と語っている。すると、放送中にスタジオにプロデューサーが現れて、電話を繋いでいる人がいると言われたという。

「プロデューサーは『ポールと電話が繋がっていて、君と話したがっている』と言ってきました。私は彼の言っていることが分かりませんでした。『こんな大変な番組の最中に誰かと電話が繋がっているなんて、なんで言ってくるの?』と思いました。私は『ポールって誰?』と言いました」

アニー・ナイチンゲールは次のように続けている。「ポールは自分やリンダ・マッカートニー、オノ・ヨーコ、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターを代表して、感謝を伝えたかったのです」

アニー・ナイチンゲールは「短い闘病」の末にロンドンの自宅で1月11日に亡くなっている。家族は声明で次のように述べている。「アニーは先駆者のパイオニアで、多くの人に影響を与えました。視聴者と熱狂を分かち合いたいという彼女の思いは、60年にわたってBBCのテレビとラジオで世界的な放送を行った後も衰えることはありませんでした」

「ロール・モデルとしての彼女を過小評価してはいけません。性的な偏見や男性の恐怖に屈することを拒否してドアを打ち破ったことは、今聴いた素晴らしい曲について話したい若い女性たちに勇気を与えたのです」

アニー・ナイチンゲールはBBCラジオ1で最も長く司会を務め、1970年に同局に入社している。それから12年間、彼女は唯一の女性DJであり続け、先月には自身の番組『アニー・ナイチンゲール・プレゼンツ』の最終回が放送されている。

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