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イギー・ポップは、亡きデヴィッド・ボウイに改めて追悼の意を示し、最新のインタヴューの中で親友でありコラボレーターでもあったデヴィッド・ボウイから学んだことについて語っている。

デヴィッド・ボウイは、18ヶ月に及ぶガンとの闘病生活の末、1月10日に亡くなっている。1970年代にデヴィッド・ボウイと共に音楽に取り組んでいたイギー・ポップは、先日、デヴィッド・ボウイのことを「僕の人生の光」と表現しており、また自分をいかにして「崩壊」から救ってくれたのかを話している。

このほど、イギー・ポップが米『ローリング・ストーン』誌に語ったところによると、イギー・ポップはデヴィッド・ボウイとの初めての出会いを回想しており、その機会は、イギー・ポップのバンドであるザ・ストゥージズのことを好きだとデヴィッド・ボウイが発言したことをイギー・ポップ自身が聞いた後に訪れたといい、それは「当時、そんなにたくさんの人が認めようとしなかったこと」だとしている。

「僕の受けた印象としては、デヴィッド・ボウイはとても落ち着いていて、すごくフレンドリーだったけど、後にもっと少人数の仲間内で親しくするようになった時ほどではなかったね」とイギー・ポップは回想している。

共に音楽に取り組んだことについて、イギー・ポップは次のように続けている。「僕にいろんなアイディアを教えてくれたんだ。僕は彼から多くのことを学んだよ。ラモーンズやクラフトワーク、そしてトム・ウェイツのことはデヴィッド・ボウイから初めて聞いたんだ。そして、デヴィッド・ボウイにはある種の厳格さがあった。彼が高く評価しているアーティストに何かを見出したとするだろ、もしもアーティスト自身がその才能を発揮しようとしていなければ、デヴィッド・ボウイは何もためらわずにこう言うんだ、『そうか、もし君がやらないのなら、僕がやる。君がやるべきはずだったことを、僕がやってしまうよ』ってね。そりゃすごく効果的だったね」

「(デヴィッド・ボウイのおかげで)僕たちはより多くの曲を書いて、その結果、より洗練された曲ができたんだ。彼のチームとして一緒にやる時は、とにかく最高のクオリティを求められたんだ……。パフォーマーとしてデヴィッド・ボウイから何を学んだかは、ご覧の通りだよ」

イギー・ポップはまた、デヴィッド・ボウイとの交流から得た大切なことを明かしてもいる。「デヴィッド・ボウイは一曲も無駄にしない人だった。アイディアひとつたりともね……。僕が学んだ大きなことのもう一つというのはそれなんだ。ものを無駄にしないってことさ」

デヴィッド・ボウイとイギー・ポップは仕事仲間としても有意義な関係を築いており、1976年の『ステイション・トゥ・ステイション』のツアーを一緒にまわっている。

デヴィッド・ボウイとイギー・ポップは1977年にはベルリンで共同生活をしており、ザ・ストゥージズでの活動後に、イギー・ポップがソロとして発表した最初と2枚目のアルバム、『イディオット』や『ラスト・フォー・ライフ』の制作でもデヴィッド・ボウイの協力を得ている。

また、その頃デヴィッド・ボウイはイギー・ポップのライヴ演奏の際にもキーボードを担当し、イギー・ポップはデヴィッド・ボウイの『ロウ』でバック・ヴォーカルを務めている。

一方、イギー・ポップのニュー・アルバムは3月18日にリリースが予定されており、昨年秘密裏にレコーディングされたという。クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムがアルバムのプロデューサーを務めており、アークティック・モンキーズのドラマーであるマット・ヘルダーズやクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジでジョシュ・オムの同僚であるディーン・フェルティータがバンドで参加している。

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