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カンはライヴ・シリーズの第4弾となるアルバム『ライヴ・イン・パリ 1973』が2月23日にリリースされることが決定している。

今回のアルバムは1973年のパリ公演を収録したもので、キーボード&シンセにイルミン・シュミット、ドラムにヤキ・リーベツァイト、ギターにミヒャエル・カロリ、ベースにホルガー・シューカイ、そしてダモ鈴木がヴォーカルをとっており、ダモ鈴木にとって、バンド最後期でのライヴ出演となっている。

ダイジェスト音源はこちらから。

アルバムは2枚組CDでリリースされ、本作のブックレットにはジャーナリストのウィンダム・ウォレスが執筆したライナーノーツが掲載されている。

今回の作品についてウォレスは次のように述べている。「『ライヴ・イン・パリ1973』について、私がお伝えできることはほとんどない。そして、ここが問題の核心なのだが、そんなことはどうでもいい。実にどうでもいいことなのだ。日の光を浴びてよくなる夢など、ほぼないと言っていい。これも例外ではない。誰が細かいことを知りたいだろう? トリビアやささいなことが必要だろうか? 彼らがどうやってこれを成し遂げたのかは知らないが、これこそが、私がようやくCANを聴けるようになるまでに、いつも想像していたCANの音そのものだったのだ」

本作品は1973年5月12日、パリのオランピア劇場で行われたCANの変幻自在なパフォーマンスを収録したものであるが、ここで特筆すべきは、ライヴ・シリーズの中で初めてダモ鈴木がヴォーカルとしてフィーチャーされた作品ということである。1970年から1973年まで、カンはイルミン・シュミット、ヤキ・リーベツァイト、ミヒャエル・カロリ、ホルガー・シューカイの中心メンバーに、日本の即興演奏家でヴォーカリストのダモ鈴木が加わって活動していた。

このライヴ・シリーズは英『アンカット』誌のリイシュー・オブ・ザ・イヤーで1位、『モジョ』誌で2位を獲得したライヴ盤『ライヴ・イン・シュトゥットガルト 1975』、『ライヴ・イン・ブライトン 1975』、そして『ライヴ・イン・クックスハーフェン1976』の3作がこれまでに発売されている。

リリースの詳細は以下の通り。

アーティスト:CAN (CAN)
タイトル:ライヴ・イン・パリ 1973 (LIVE IN PARIS 1973)
発売日:2024年2月23日(金)
2枚組CD
品番:TRCP-308-309 / JAN: 4571260594104
定価:2,700円(税抜)/ 解説:イアン・マーチン
紙ジャケット仕様
海外ライナーノーツ: ウィンダム・ウォレス
対訳付
Tracklist
CD1
1 Paris 73 Eins
2 Paris 73 Zwei
CD2
1 Paris 73 Drei
2 Paris 73 Vier
3 Paris 73 Fünf

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