PRESS

Photo: PRESS

ベックが米『ローリング・ストーン』誌で、デヴィッド・ボウイに追悼の意を表明し、インタヴューに答えている。

米『ローリング・ストーン』誌はデヴィッド・ボウイの追悼号を刊行しており、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーやU2のボノなどのコメントを掲載している。

“Sound and Vision”のカヴァーで知られるベックはデヴィッド・ボウイのライヴを初めて観た時のことを次のように語っている。「僕がデヴィッド・ボウイのライヴを初めて見たのは1983年の『レッツ・ダンス』のツアー中だった。この当時、彼は30代中盤くらいで、もうすでにかなりレジェンドの域だった。アメリカのサンバーナーディーノでのUSフェスティバルだったな。たぶん10万人くらいの人がいたと思う。僕は子供だったけれど、彼は本当に際立って見えた。なぜなら、その荘厳さや重厚さが、彼をかけ離れた存在に見せていたんだ。シナトラやエルヴィスのようだった」

「彼がトリを務めたステージは圧巻だったよ。彼がほんの少し何かをすると全体が変わるんだ。そこにいるだけでオーディエンスを虜にしてしまう。あんまりこう言われているのを聞いたことはないんだけど――ビング・クロスビーと一緒の動画がヒントになるかもしれない――僕はいつもボウイは、クルーナーとロックの架け橋なんじゃないかと思っているんだ。彼はいつもこの両方の世界を股にかけていた。他の誰もやったことがない方法でね。自然体で持ち込んで、ロックと融合させたんだ」

デヴィッド・ボウイのアルバムについては次のように語っている。「デヴィッド・ボウイは僕の人生が始まる前にすでにレコードを作っていたから、僕は気づけば彼の曲とともに生きてきた感じだね。デヴィッド・ボウイのレコードはいつもそこにあったんだ。彼はいつも何かをしていた。彼はいつも僕にとって指標だったし、重力のように引っ張るんだ。彼は僕がやっていることに対しての道筋であり、基準なんだ。もし、誰かが熱心に何かをやっていたとして、指標がなければ、それが完全なクズなのか時間のムダなのかわからないだろ。自分の目標として目指すことができるアーティストが必要なんだ。『今ぼくはどこまできてしまったんだろう?』ってね。それが良い方法なんだ。あれが高い山の頂だけど、僕らはそれと比べて反対にきちまってないかって」

アルバム『ロウ』と “Sound and Vision”のカヴァーについてはことさら思い入れがあるという。「『ロウ』は、僕の大好きなアルバムの1つなんだ。アルバムを聴いていると、なんだかなにか新しいものがレコードから生まれてきたような気がするんだ。クラウトロックから、エレクトロニック、そして新生パンクまですべての音がこのアルバムに入っている。数年前に“Sound and Vision”を200人にも及ぶミュージシャンと一緒にカヴァーしたんだ。多くの人に同時に演奏させるなんて非現実的でぶっ飛んだ考えだった。このことについて本人から何も聞いたことはないけど、彼がウンザリしていないことを祈るよ」

「彼とは何回かしゃべったことがある。彼は僕の大好きな話し手の1人でもあるんだ。彼の会話はウィットに富んでいてビビッとくるし、いろいろなことに詳しくて多くのことを知っていた。彼の知性は生きているみたいで、深く語りかけてくる。これは本当に稀なことだよ。彼は何にでも詳しい。芸術、音楽、バンド、コミック、日本の寺院。何でもなんだよ」

ベックによる“Sound and Vision”のカヴァーの動画はこちらから。

Copyright © 2020 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.

関連タグ