50年以上のキャリアにおいてジョージ・ハリスン、ポール・マッカートニー、トラヴェリング・ウィルベリーズと仕事をしてきたデヴィッド・リーランドが亡くなった。享年82歳だった。
代理人によるプレス・リリースによれば、デヴィッド・リーランドはクリスマス・イヴに家族に囲まれて亡くなったという。死因については言及されていない。
デヴィッド・リーランドはセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで俳優として訓練をした後、クルーシブル劇場で舞台監督と演出に転向している。デヴィッド・リーランドはキャリアの初期にマイケル・ペイリン、テリー・ジョーンズといった俳優と仕事をし、当時無名だったヴィクトリア・ウッドは最初の戯曲『タレント』を彼のために書いている。
デヴィッド・リーランドはテネシー・ウィリアムスの『レッド・デヴィル・バッテリー・サイン』をイギリスで初演する際にピアース・ブロスナンに初の演じる機会を与えている。
デヴィッド・リーランドはジョージ・ハリスンの親しい友人で、トラヴェリング・ウィルベリーズの“Handle With Care”のミュージック・ビデオやジョージ・ハリスンがプロデューサーを務めた映画『チェッキング・アウト』を手掛けている。デヴィッド・リーランドは他にもジョージ・ハリスンとポール・マッカートニーが出演したトム・ペティの“I Won’t Back Down”やポール・マッカートニーの“Brown Eyed Handsome Man”のミュージック・ビデオも手掛けている。
デヴィッド・リーランドはジョージ・ハリスンの死後にロイヤル・アルバート・ホールで開催された『コンサート・フォー・ジョージ』の映像作品も監督している。このコンサートにはポール・マッカートニーとリンゴ・スター、エリック・クラプトン、トム・ペティらが出演している。デヴィッド・リーランドは『コンサート・フォー・ジョージ』でグラミー賞を受賞している。
デヴィッド・リーランドはテレビや映画の脚本も手掛けており、映画『メイド・イン・ブリテン』、『バース・オブ・ネイション』、『モナリザ』、『Hなえっちな変態SMクラブ』、『あなたがいたら 少女リンダ』の脚本を執筆している。
監督としてはリーアム・ニーソン主演の『スピリット/傷だらけの栄光』、レイチェル・ワイズ主演の『スカートの翼ひろげて』、HBOの『バンド・オブ・ブラザース』、『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』の一部にも参加している。
ピアース・ブロスナンは次のように追悼の意を表している。「デヴィッド・リーランドは私の心で大きな位置を占めています。彼はテネシー・ウィリアムスの『レッド・デヴィル・バッテリー・サイン』で俳優としてのブレイクのきっかけを与えてくれました。私もデヴィッド・リーランドも卒業生だったセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマを出ました。デヴィッド・リーランドやテネシー・ウィリアムスと仕事をしてマッケイブを演じるのは若い頃の生涯の喜びでした。デヴィッド・リーランドは私の歩み、そして彼を知って愛する人々にとって欠かせない部分であり続けるでしょう」
リーアム・ニーソンは次のように続けている。「デヴィッド・リーランドと仕事をするのは夢でした。彼は真のコラボレーターでした。彼は純粋に俳優を愛して、敬意を持っていました。私たちには親密な絆がありました。彼のいたずら好きなユーモアが大好きでした。常に古い友人としてあり続けました。道の先で会いましょう」
『モンティ・パイソン』のテリー・ギリアムは次のように述べている。「デヴィッド・リーランドを失ったことはすごく悲しいね。友人として、脚本家/監督として彼は常に地に足がついていました。変わらず繊細で、容赦ないほどに正直でした。1987年の『あなたがいたら 少女リンダ』は史上最も好きな英国映画の一つです」
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