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ABBAヴォヤージは1年間で約3億2300万ポンド(約580億円)の経済効果をロンドンに与えていると報じられている。

ABBAヴォヤージはクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに建造された3000人収容のABBAアリーナで少なくとも2024年11月まで続けられることが決定しているが、会場周辺のロンドン東部ならびにロンドンに巨大な経済効果を及ぼしているという。

サウンド・ディプロマシーとリアル・ワースがまとめた報告によれば、2022年5月から2023年5月の時期にABBAヴォヤージは3億2260万ポンドの売り上げに貢献して、総付加価値として1億7700万ドルを生み出したとされている。

「公演の運営と来場客による消費は地元や都市全体への経済効果を生み出していくことになり、ABBAヴォヤージがロンドンで続く限り、ロンドンの経済的豊かさに貢献する可能性があることを示しています」

前述の総額の42%にあたる1億3410万ポンドの売り上げと7370万ポンドの総付加価値がニューアム区、ハックニー区、タワー・ハムレッツ区、ウォルサム・フォレスト区という地元エリアで生み出されている。

経済効果の項目については宿泊、食事、飲料、交通、ショッピング、エンタテインメントといったものが挙げられている。

加えて、ABBAヴォヤージはロンドンに5075人分の職を生み出したという。これにはコンサートに直接関係する人たちやレストラン、販売、ホテルのスタッフなど、公演の影響を受けた求人も含まれている。

地元での直接消費額の4272万ポンド(36%)は181674人の海外からの来場者によるものとなっている。

ABBAヴォヤージのCEOであるマイケル・ボーリングブロークは次のように語っている。「ABBAヴォヤージの存在は今後も続いていくように感じられます。ABBAヴォヤージの公演が最初の1年間でロンドンに3億2200万ポンドもの経済効果を及ぼしたことは途轍もないことです。私たちの挑戦は続けていって、この数字を増やし、長く続くようにしていきたいと思います」

ABBAヴォヤージについては海外展開の可能性についても検討されている。

メンバーのビヨルン・ウルヴァースは『NME』に次のように語っている。「できるだけ長くこの会場でやりたいと思っている。何年も観てもらいたいと思うし、他の地域にレプリカを建てるかもしれない。アジア、オーストラリア、北米。現時点で多くのプロモーターといろんな都市について話をしているんだ」

「それぞれ建てるのに2年間かかるんだけど、今年の年末から来年の初頭にかけてどうするかの発表があると思う。別の場所でやるなら、そういうことになると思う」

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