トゥイステッド・シスターのディー・スナイダーはスポティファイを批判して、CEOのダニエル・エクはアーティストに正当な支払いをしていないとして「職を外れて、撃たれるべき」だと発言している。
スポティファイはアーティストへの支払い率の低さが度々非難を浴びており、そのせいで多くのアーティストが自身の音源から直接十分な支払いを得ることに苦労している状況がある。先日、スポティファイはロイヤリティが支払われるためには1000回以上の再生がなければならないという形で支払条件を変更したことも物議を醸している。
スポティファイのデータによれば、同サービスには約1億曲が存在しているが、支払条件を満たすのは約3750万曲のみだという。ディー・スナイダーはポッドキャスト『ジェレミー・ホワイト・ショウ』のインタヴューで名前を出すことなく、スポティファイとCEOを批判している。
「スポティファイのあの男に言いたいのは、職を外れて、撃たれるべきということだね」とディー・スナイダーは語っている。「アーティストが支払いの少なさに不満を漏らしているのを聞いた時、彼の答えは『もっと音楽を作れ』というものだった。まるでコーラの缶でも作っているみたいにね。製造量を増やせなんて、侮辱だし失礼だよね」
ダニエル・エクは2020年のインタヴューで「3〜4年に一度音楽をレコーディングして、それで十分だというのは考えられない」と発言しており、ディー・スナイダーはこの発言に言及していると見られる。
ディー・スナイダーは音楽からの主な収入源はライセンス収入で、そのほとんどはトゥイステッド・シスターの大ヒット曲“We’re Not Gonna Take It”によるもので、スポティファイのストリーミングからの収入はほとんどないと明かしている。
「ライセンスは最後の天の恵みであり、実際にお金を稼ぐことができる最後のオアシスだね」とディー・スナイダーは語っている。「スティーヴン・スピルバーグは『レディ・プレイヤー1』の最後に“We’re Not Gonna Take It”を選んだんだ。ありがたいよ。スポティファイからは何ももらってないからね」
ウィアード・アル・ヤンコビックも先日スポティファイについて批判している。「私の理解では今年のスポティファイでのストリーミングは8000万回超だったので、私の計算が正しければ、私は12ドル稼いだことになる。レストランで素晴らしいサンドイッチを食べるには十分だね」
スポティファイは最近フランスのストリーミング・サービスに関する税法が変更され、ストリーミング・サービスが売上高の1.2パーセントに対して税金を支払うことになったため、フランスで開催されていた2つの音楽フェスティバルから撤退している。
これに対してスポティファイは納税の代わりに自主的な寄付を行いたいと主張している。「これは技術革新とフランスにおける音源ビジネスの成長見通しに対する真の打撃となります。不公平で、不公正であり、妥当ではないこの措置が実施された場合の余波について評価しているところです」
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