ジョン・レノンの息子のジュリアン・レノンはポール・マッカートニーが自分のために書いた“Hey Jude”について改めて語っている。
ポール・マッカートニーはジョン・レノンがシンシアと破局して、ジュリアンが母親と残されたことを受けて1968年発表の“Hey Jude”を書いたと語っている。
「ジュリアンのことを意味する“Hey Jules”というアイディアで書き始めたんだ。悪く考えないで、悲しい曲も、よくしようってね」とポール・マッカートニーは“Hey Jude”について1997年に語っている。「さあ、このひどいことにも対処していこうってね。ジュリアンにとって簡単なことじゃないのは分かっていた。常に離婚された子どもについては気の毒に思っているんだ」
今回、ジュリアン・レノンは『エスクァイア』誌のインタヴューであの曲に抱いている今の思いを語っている。「最初は“Hey Jules”という曲だった。でも、リズム的に合わなかったんだ。“Hey Jude”というのはいい解釈だったよね」
「ポールは母親や僕を慰めるためにあの曲を書いた。そこについては間違いなく美しい感情だと思うし、すごく感謝しているよ。でも、あの曲にはすごく苛立たされてもきたんだ」
「ポールが母親のために僕のことを曲にしてくれたという事実は気に入っているけど、でも、どこで聴くかによって、ベッドのどっち側で目覚めるかによって、いいものにもちょっと苛立つものにもなるんだ。でも、心の底にも言えるような悪い言葉はないよ」
ジュリアン・レノンは“Hey Jude”という曲が彼にとって以前よりも意味を持つようになったと説明している。「元々、この曲のコンセプトは母親に向けたものだったと思う。でも、だんだんと自分のものになっていったんだ。その後の人生で経験してきたつらいことを考えるとね」
「ポールが間違っているわけじゃない……でも、どんな形であれ順風満帆ではなかった。大抵のところでは常に勇敢な顔をしていたけど、トラウマのある人生だった。そこについては間違いない。こうしたエピソードやトラウマになんとか対処してきたんだ」
「歳を取ることで救われる恩恵はそこだと思う。老いるという言葉は使いたくないけどさ。自分にとって年齢はどうでもいい。健康で、健全な精神状態であれば、重要なのは知恵と経験であって、それが今の自分にとって重要で、共感しているものなんだ。“Hey Jude”は多分、今一番大きなものになっているんじゃないかな」
同じインタヴューでジュリアン・レノンは弟のショーン・レノンとの間に確執があると噂されていることについて「まったくのデタラメ」だと語っている。
ジュリアン・レノンは2021年に『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』のプレミア上映に弟のショーン・レノンと共に出席したことについて振り返っている。
「ショーン・レノンはものすごいプレッシャーを抱えていた。そして、僕は特に行きたいわけでもなかったんだ」とジュリアン・レノンは『エスクァイア』誌に語っている。「でも、ショーン・レノンは行かなければいけないと思っていた。僕は彼のことが本当に大好きだから、『分かった。一緒に行くよ。一緒に立ち向かおう』と言ったんだ。笑えるのはイギリスのメディアでは『ジョン・レノンの息子たちの確執』みたいなことがずっと言われてきた。人生で一度もケンカしたことなんてない。まったくのデタラメだよ」
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