モトリー・クルーのドラマーであるトミー・リーはヘリコプターでの女性への性的虐待で訴訟を起こされている。
匿名のジェーン・ドゥで訴訟を起こした女性は2003年にトミー・リーが「偽りの口実で」自身のヘリコプターに誘い込み、虐待を行ったと主張している。彼女はサンディエゴからヴァン・ナイズ空港までトミー・リーのパイロットと共にヘリコプターで移動して、着陸した時にトミー・リーと会ったと述べている。
トミー・リーとパイロットは「アルコール飲料を複数飲んだ後、マリファナを吸って、コカインを吸引し始めた」とのことで、その後トミー・リーは「無理やり触って、キスしてきて、指を挿入して、オーラルセックスを強要して、性的虐待を行った」という。
性的虐待の結果、この女性は精神的、肉体的、心理的苦痛を受けたと主張している。
女性はサンディエゴの銀行で働いていた時にトミー・リーのパイロットであるデヴィッド・マーツと親しくなり、ヘリコプターに乗らないかと誘われたと述べている。彼女はそれを承諾したが、パイロットは不意に計画を変更して、ヴァン・ナイズ空港に行くことになったという。到着すると、トミー・リーがヘリコプターに近づいてきたと訴状には記されている。
トミー・リーが乗り込んで離陸してすぐに、2人は飲み始めてドラッグをやり始めたとのことで、コックピットからよく見えるように膝の上に座るようにトミー・リーは提案して、彼女はそれにしぶしぶ従ったという。
その後、トミー・リーは「触ったりキスしたり」し始めたとのことで、女性は逃れようとしたとされている。すると、トミー・リーは「強引」になり、彼女の頭に股間を押し付けようとしたとのことで、コックピットを出られず、最低限しか動けなかったという。
この出来事により女性には「ショック、苦痛、屈辱、羞恥心、罪悪感」と「永続的な」精神的苦痛が残ることになったと訴状には記されている。
「こうした感情はトミー・リーの名声と当時の音楽業界の風潮(トミー・リーのようなロックンロール・スターが席巻し、淫らで享楽的な行為によってさらに有名になった)と相まって、彼女はトミー・リーとデヴィッド・マーツの行為を地元警察に通報しても何も生まれないと考えるようになりました」
女性は被害者は自分だけではないことを示唆しており、2人はツアーを装って「他の女性を誘い」、性的暴行を加えるような状況に追い込んだのではないかと述べている。デヴィッド・マーツは2015年8月に飛行機事故で亡くなっている。
女性の求めている損害賠償の金額は明らかにされていない。
先日、モトリー・クルーのベーシストであるニッキー・シックスは複数のストーカー事件に対処してくれた裁判官、弁護士、当局に感謝する声明を発表している。
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