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アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンはロックやメタルのジャンルにおいてアリーナでライヴをやるバンドが出てこないことについて語っている。

スウェーデンのラジオ局「バンディット・ロック」のインタヴューでブルース・ディッキンソンはブラジルのプロモーターと話した会話について語っている。ブルース・ディッキンソンはソロ・アルバム『ザ・マンドレイク・プロジェクト』のプロモーションでブラジルを訪れていた。

ブルース・ディッキンソンによれば、そのプロモーターはヘッドライナーの不在について不満を漏らしているという。ブルース・ディッキンソンは「大企業」を批判して、「すべてを乗っ取ってしまった」と語っている。ブルース・ディッキンソンは金銭への興味からそのような大企業が「ビッグなヘッドライナーを広めることはするが、ファンベースを作るためにドラマを生み出し、盛り上げるための献身性を生み出すバンドは出演させようとしない」と語っている。

「一夜にしてヘッドライナーになるなんてことはないんだ」とブルース・ディッキンソンは続けている。「多くの場所で多くのライヴをやることによってヘッドライナーになっていくんだよ。ファンや人々がついてきて、突然ウェンブリー・アリーナでライヴをやることになって、『なんてこった。あいつら、アリーナでやることになった。アリーナからの次のステップはフェスティバルのヘッドライナーだよな。いいね。彼らをフェスティバルのヘッドライナーにしよう』となるんだよ。その瞬間にやっとその世界に踏み出せるんだ」

ブルース・ディッキンソンはプロモーターも変わってしまったと語っている。彼はアイアン・メイデンが有名になるまでの過程についてシカゴやニューヨークのライヴにスペシャル・ゲストとして出演して、その名前がプロモーターのネットワークで広まっていったと述べている。そうしたプロモーターは街で単独公演ができるようにバンドを「育てていった」と語っている。

ブルース・ディッキンソンによれば、最近のプロモーターは「同じようにバンドを育てることはしない」として、「そうした独立系のプロモーターは個々のリスクを負っていたことを分からなければならない」という。

ブルース・ディッキンソンはプロモーターが「大金」を提供する時は「誘惑に駆られる」のも無理はないとしながら、次のように警告している。「その後は何もできなくなる。ちょっと働くか、休むことしかできない。『これからはライヴを自分たちが仕切る』と言われていしまう。何もかも吸い上げられてしまうんだよ。連中は頭のいいビジネスマンだからね」

ブルース・ディッキンソンはそうした変化がライヴ・シーンにとって「問題だ」と語っている。「不公平なのかもしれないけど、新進気鋭のバンドが登場して人々を驚かせるという意味では昔のシーンのほうが活気があった印象があるね」

ブルース・ディッキンソンは「バンドが結成されて、ライヴをやる」小さな会場がないことも指摘している。「『このあいだ、ライヴに行ったんだけど、よかったよ。スクリーンの前に座っているよりもずっといいね』と言うような草の根の人々が少なくなっているよね。そういうことができる場所が必要なんだよ」

ブルース・ディッキンソンはロンドンのラスベガスのスフィアのような巨大な会場を造ることも批判している。「時間の無駄だよ。時間の無駄だし、金の無駄だね」

「昔のパブをライヴハウスにしたほうがいい。そして、キッズたちに『無料の会場なんだ。ぜひ演奏してくれ』というほうがずっといいよ」

ブルース・ディッキンソンのソロ・アルバム『ザ・マンドレイク・プロジェクト』は2005年に発表された『ティラニー・オブ・ソウルズ』以来、18年ぶりのソロ・アルバムとなる。

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