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レッド・ツェッペリンは『レッド・ツェッペリンIV』のアルバム・ジャケットに登場する謎の男性の身元が判明している。

背中に茅葺の木の束を背負い、歩行補助具で支えながら前かがみになっている白髪交じりの男の姿は、1971年にアルバムがリリースされて以来、謎のままだったが、このたびウィルトシャーの学者がこの写真の由来を解明している。

問題の男性はロット・ロングというウィルトシャーの屋根葺き屋で、1823年にウィルトシャーのミアで生まれ、1893年に亡くなった。写真はヴィクトリア朝後期に撮影されたものとなっている。

『ガーディアン』紙によれば、西イングランド大学の客員研究員であるブライアン・エドワーズはウィルトシャー博物館の展覧会をキュレーションするにあたってオリジナルの写真に出会うことになったという。この展覧会はウィルトシャーの公共と文化の歴史に関する展示品が展示されるもので、ストーンヘンジの初期の写真を探していたところ、見覚えのある画像に出会うことになっている。

「レッド・ツェッペリンは10代の頃から私に寄り添ってきてくれたサウンドトラックを作ってくれました。ヴィクトリア朝期の写真の発見がロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズを喜ばせ、楽しませてくれることを願っています」

『レッド・ツェッペリンIV』は52年前の11月8日にリリースされており、全世界で3700万枚のセールスを記録している。『NME』は2013年に史上最高のアルバムの106位に選出している。

この絵に描かれている男の身元はアルバムのオリジナル・リリース以来、謎に包まれていた。ヴォーカリストのロバート・プラントは、バークシャー州パンボーンにあるジミー・ペイジの家の近くにある骨董品店でこの写真の複製を購入したと考えられている。

ロット・ロングイヤーとも言われるロット・ロングは写真撮影時に妻と死別しており、ミアのシャフツベリー・ロードにある小さなコテージに住んでいたという。写真は『1892年の聖霊降臨日、シャフツベリー訪問の記憶。アーネストから叔母へのプレゼント』というタイトルのアルバムで発見されている。アーネストは写真を撮影したアーネスト・ハワード・ファーマーを指している。

先日、ロバート・プラントは16年ぶりに“Stairway To Heaven”を歌ったことが明らかになっている。これはファンからの「6桁(1800万円以上)」のチャリティのための寄付がきっかけだったことが明らかになっている。

また、ロバート・プラントはソロのキャリアを軌道に乗せる「原動力」となったのはフィル・コリンズの「ポジティヴなエネルギー」だったと述べている。

「ジョン・ボーナムが亡くなって、レッド・ツェッペリンが亡くなった後、なにか道はあったはずなのに、32歳までフラフラしていた」

「フィル・コリンズが特に原動力になったね。最初のソロ・アルバムにポジティヴなエネルギーを持ち込んでくれた。ツアーにも来てくれて、彼は『ロバート、長年、君の後ろにいた人物は僕のヒーローだった。君が再び戦える状態に戻るために僕ができることなら、なんでもするよ』と言ってくれたんだ」

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