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ポール・マッカートニーは“Live And Let Die”のライヴ・パフォーマンスで高齢の女性が亡くなってしまわないかと心配していたことを振り返っている。

ポール・マッカートニーはポッドキャスト『ア・ライフ・イン・リリックス』でライヴの趣向を凝らしていったものの、それが観客に与える影響が心配になったと説明している。

ポール・マッカートニーは何年も前からライヴにパイロや炎を取り入れており、特に『007』シリーズのテーマ曲となった“Live And Let Die”の演出はよく知られている。しかし、爆発を導入したばかりの頃は「最前列にいた90歳の女性」を見てハラハラしたと語っている。

「自分たちにとっては壮大な曲で、パイロテクニクスもあって、あそこでは少し熱くなるんだよね。そして、御存知の通り、爆発が起きることになる。最前列の人を見ていて、『ドーンッ』となると、最高なんだけど、みんな顔を見合わせて、ショックを受けているんだ」とポール・マッカートニーは語っている。

「かなり昔からやっていて、爆発があるんだけど、ある時、曲を始めたら、最前列に90歳くらいの女性がいたんだよね」とポール・マッカートニーは続けている。「そこで『亡くなってしまうんじゃないか』と思ったんだ」

「曲を止めるわけにもいかないし、『耳をふさいで』って言うわけにもいかないから、目をそらして、『ドーンッ』とやったんだ」とポール・マッカートニーは語り、恐れていたことが現実にならなくて安心したという。「彼女のほうを見てみたら、気に入っていたんだよ」

“Live And Let Die”はジェームズ・ボンド役を3代目のロジャー・ムーアが最初に演じた映画『007/死ぬのは奴らだ』に提供された曲となっている。

ポッドキャストでは映画のために曲を書いてもらえないかと頼まれた経緯と本人にとっての意味合いについても語られている。

「『007』シリーズの曲を書くというのは内心やりたかったことで、というのも自分を、自分の一部を職業作曲家として見ていたいんだよね。女王の結婚式に曲が必要となったら、私の出番ですというようなね」

「それに相当するのは多くの人にとって『007』シリーズの主題歌だよね。『007』シリーズの主題歌を書いたら、称賛も受けるしね」

「この時はザ・ビートルズのアップル・レコードを担当していた人物が『007』シリーズに関わっている人物を知っていて、ある日話していたら、『『007』シリーズをやることに興味はありませんか?』ということになったんだ」とポール・マッカートニーは振り返っている。「『まあ、興味はあるかもしれないね』と言ったんだけど、喜んでいるのを知られたくなかったんだ。実際は『もちろん、ぜひ』と思っていたんだ」

先日、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターはザ・ビートルズの名声はすぐになくなるものと思っていたので、いまだにバンドのファンが存在していることに驚いていると語っている。

ザ・ビートルズは最後の新曲という“Now And Then”が11月2日に公開されており、“Now And Then”ではジョン・レノンとジョージ・ハリスンが生前にレコーディングした音源が使われている。

「始めた頃は10年くらいのものだろうなと思っていたんだ。それがロックンロールのグループとしては最長の活動期間だった」とポール・マッカートニーは説明している。

リンゴ・スターはより悲観的で美容師になることを計画していたと述べている。「1週間続くとも誰一人、思っていなかった。ポールは書き物をやり、僕は美容師の店をオープンさせ、ジョージはガレージを持てたらと思っていた。でも、バンドは続くこととなり、そして終わった。ちょうどいい時期だったと思う。でも、それでお互いに一緒に演奏するのが終わったわけではなかったんだ」

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