ザ・ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャーズはドラマーのチャーリー・ワッツが亡くなったことがアルバムを作らせることになったと新たなインタヴューで語っている。
ザ・ローリング・ストーンズは本日10月20日に18年振りとなるオリジナル・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』をリリースしている。
チャーリー・ワッツが亡くなってから初めてのアルバムとなる本作だが、キース・リチャーズは2021年8月にチャーリー・ワッツが享年80歳で亡くなったこと、そして代わりにドラマーを務めたスティーヴ・ジョーダンがライヴでシームレスに機能していたことで、スタジオに入らざるを得ない気持ちになったと語っている。
キース・リチャーズは『ザ・サン』紙に対して次のように語っている。「亡くなったことに衝撃を受けて、アルバムを作らなきゃいけないと思うようになったんだ」
「去年、俺たちはヨーロッパ・ツアーをやって、ハイド・パークなんかでも公演をやったんだけど、バンドはホットで、スティーヴ・ジョーダンがシームレスに機能していた」
「それでミックは俺にアルバムのことで同意したんだ。『これをスタジオでもやってみよう。これをプロジェクトにしてみよう。AからBへと進んで、完成させよう』ということになった」
「手元には素晴らしいものがいくつかあったけど、アルバムという風には感じていなかった。それに対して、今回は一つのまとまった時間ですべてをやって、やり遂げたんだ。いまだにそこから立ち直っているところだよ」
新作に収録されている“Live By The Sword”にはチャーリー・ワッツだけでなく、ベーシストのビル・ワイマンも参加しており、オリジナルのリズム隊が復活を果たしている。
「そこにはきちんとした関係性があるからな」とキース・リチャーズはこの試みについて語っている。「チャーリーと一緒にレコーディングしたものを出すことが自分たちにとっては重要なことだったんだ」
新作『ハックニー・ダイアモンズ』はロサンゼルスのヘンソン・レコーディング・スタジオ、ロンドンのメトロポリス・スタジオ、バハマのナッソーにあるサンクチュアリ・スタジオ、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオ、同じくニューヨークのザ・ヒット・ファクトリー/ジャマーノ・スタジオでレコーディングされ、アルバムにはレディー・ガガ、スティーヴィー・ワンダーのほか、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョンらも参加している。
ミック・ジャガーはアルバムについて次のように語っている。「偉そうなことは言いたくないが、このアルバムを俺たちが本当に気に入っていなかったら、リリースすることはなかっただろう。自分たちが本当に気に入るようなレコードを作りたいと言っていたんだ」
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