ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーはポール・マッカートニーがザ・ビートルズのほうがザ・ローリング・ストーンズよりも優れていると語ったことに言及している。
ポール・マッカートニーは2020年にハワード・スターンとのインタヴューでザ・ビートルズのほうが優れているという司会者の意見に同調している。
「ザ・ローリング・ストーンズはブルースに根ざしている。曲を書く時はブルースになるわけでね。僕らのほうがもう少し幅広い影響を受けている」とポール・マッカートニーは語っている。「多くの点で違うところがあるし、僕はストーンズが大好きだけれど、君に同意するよ。ザ・ビートルズのほうが優れていたね」
この発言についてゼイン・ロウに訊かれたミック・ジャガーは次のように述べていた。「あれは笑えたよね。彼は素敵な人だよ。言うまでもなく競争ではないからね」
「ちょっと真面目に言うと、大きな違いはザ・ローリング・ストーンズが何十年も様々なアリーナで大規模なコンサートをやっていた頃、ザ・ビートルズはアリーナ・ツアーをやっていなかった。マディソン・スクウェア・ガーデンでちゃんとしたサウンドシステムでやってない。そうしたビジネスが始まる前に、ツアー・ビジネスが現実になる前に彼らは解散してしまった」
今回、『ザ・タイムズ』紙の新たなインタヴューでミック・ジャガーはポール・マッカートニーの発言に再び言及している。
「彼はザ・ビートルズがザ・ローリング・ストーンズよりも優れていると言っていたよね。ザ・ローリング・ストーンズはブルース・カヴァー・バンドでしかないからってね」
「でも、ザ・ビートルズも始まった時はブルース・カヴァー・バンドにしか過ぎなかったんだ。どのバンドも最初はカヴァー・バンドなんだよ。だって、そういうものだからね」
ミック・ジャガーはポール・マッカートニーの発言を受けて、ライヴで語った嘘について明かしている。「実際にいなくても盛り上げる瞬間を作るために、ある時『ポール・マッカートニーが今夜は来ているんだ。彼がステージに来て、ブルースのカヴァーをやってくれるよ』と言ったんだ」
「ポールにはあの発言についてありがとうとメールしたよ。コミカルなネタをくれたからね」
ポール・マッカートニーは10月20日にリリースされる『ハックニー・ダイアモンズ』に収録される“Bite My Head Off”に参加している。
ポール・マッカートニーが参加した経緯についてキース・リチャーズは次のように語っている。「ポールがたまたま同じ街にいて、彼を遠ざけておくことができなくてね。本当にありがたかったよ」
「ザ・ビートルズの一人が自分の曲に参加してくれるっていうなら、やるに決まっているだろ」
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