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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはイスラエルの軍事衝突について女優のジェイミー・リー・カーティスがパレスチナ人の写真を削除したことを受けて、「誰であろうと」子どもの被害を批判するよう呼び掛けている。

女優のジェイミー・リー・カーティスはイスラエルを支持する投稿でガザの写真を使ったものの、それを削除したことで批判を受ける格好となっている。ジェイミー・リー・カーティスはインスタグラムでイスラエルへの支持を表明しながら、妹を抱き運ぶ少年が空を見上げる写真を投稿していた。キャプションには「空からの恐怖」と書かれ、イスラエルの国旗の絵文字が添えられていた。

ハマスの戦闘員は週末の10月7日からイスラエルへの攻撃を開始しており、記事執筆時点でイスラエル・ガザ双方で死者は2100人を超えると報じられている。

ジェイミー・リー・カーティスによって投稿された写真はガザ地区を拠点とするフォトジャーナリストのサマール・アブ・エローフが撮影したもので、説明文には次のように記されている。「パレスチナ人の家族はガザ地区北部からガザ市内にある国連パレスチナ難民救済事業機関の学校に子どもを連れて避難している。子どもたちはガザ地区の国境で起きている出来事のために聞こえてくる爆撃の音に怯えていた」

ムハンマド・シェハダはこの写真をツイートして次のように述べている。「認知的不協和:ジェイミー・リー・カーティスはこの写真にイスラエル人だと思った時だけ深く心を動かされるらしい。彼女はガザ地区の人々だと知ると、そうした思いをなくして、写真を削除してしまった。突然、『空からの恐怖』は彼女や彼女のような人物には受け入れられるものになった」

トム・モレロはそれに続く形で次のように述べている。「子どもへの被害はそれが誰であろうと、誰によるものであろうと、間違っていて、非難されるべきだという過激な提案をしたい」

トム・モレロは続くツイートで次のように述べている。「同様に、いかなる個人、いかなる団体、いかなる政府であろうと戦争犯罪は糾弾され、加害側は責任を負わなければならない」

現地時間10月7日にイスラエルのレイムでトライブ・オブ・ノヴァによって開催されたウニベルソ・パラレロ・フェスティバルではハマスの戦闘員による殺害が行われている。

エレクトロニック・ミュージックによるフェスティバルは10月7日午前6時30分頃に襲撃を受けたとのことで、ロケット弾の音が聞こえた後、フェスティバルの参加者に向けて銃撃が行われている。

10月9日の時点でフェスティバル会場で260人が亡くなったことが発表されており、数百人が行方不明のままとなっている。

ウニベルソ・パラレロ・フェスティバルに出演した多くのアーティストのマネージメントを手掛けるラックス・ガスターは襲撃が起きた時の混乱と恐怖の光景について語っている。

「警察官が『早く行け』というので走りました」とラックス・ガスターは説明し、当時の状況を「悪夢」と評している。「待つことはありませんでした。ロケット弾の攻撃だと分かったからです。すぐに行動しなければなりませんでした」

「私の本能がシェルターまで止まるなと言っていました。とにかく車を走らせました、何が起きているのか分かりませんでした」ラックス・ガスターがフェスティバル会場を離れた数分後に「マシンガン、対戦車擲弾、手榴弾を持った」ハマスの戦闘員が到着して、「誰彼構わず虐殺した」という。

「私たちは平和的なコミュニティです。音楽のコミュニティです。楽しさを生み出すためにやっています。私たちは一緒にダンスして、素晴らしい時間を過ごし、音楽を楽しみたいだけでしたが、それが悪夢になったのです」

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