Photo: GETTY

ポール・マッカートニーはポッドキャスト『ア・ライフ・イン・リリックス』の第1回でザ・ビートルズの“Eleanor Rigby”を作った時のことを振り返っている。

全12回のポッドキャストは2021年に刊行された『ザ・リリックス:1956トゥ・ザ・プレゼント』で前文を寄せたポール・マルドゥーンが司会を務めるもので、ポール・マッカートニーの対話を聞く、またとない機会を提供するものとなっている。

第1回でポール・マッカートニーはザ・ビートルズの“Eleanor Rigby”を作った時のことを振り返っている。ポール・マッカートニーはタイトルの由来について説明し、亡きバンドメイトであるジョン・レノンと見た墓が発端となったと語っている。

「ジョン・レノンと延々と歩き回りながら未来について話した墓地があるんだ」とポール・マッカートニーは振り返っている。「そして、エリナー・リグビーという名前の墓があった。墓石を見たかどうかは思い出せないんだけど、心理学的には見たということになっているね」

ポール・マッカートニーは有名な一節「Wearing a Face That She Keeps in a Jar by the Door(ドアの傍に小瓶に入ったものを顔に塗って)」は母親がニベアのクリームを気に入って、よくつけていたことに由来すると語っている。

「母親のお気に入りがニベアで、僕も今も好きなんだ。女性がクリームをたくさん使うのがちょっと怖かった。歳を重ねて結婚するとなっても、クリームをたくさん塗って、シャワーキャップを着けて、カーラーを巻いたり、いろんなことをやる人と結婚するのが怖かった。それが頭をよぎったんだ。それで『Wearing a Face That She Keeps in a Jar by the Doo』なんだよ」

ポール・マッカートニーはこの曲を映画として構想していたことを明かしている。「僕としては想像として映画みたいなものを考えていたんだ。2人の主人公は孤独で、1人は女性で、もう1人は男性。可哀想とは思わないけど、彼は孤独で、だから『all the lonely people』という一節がコーラスなんだ。彼女は亡くなって、彼が埋葬したんだけど、手の土を払って、墓から立ち去っていく。だから、『no one was saved』、そうして曲は締めくくられるんだ」

ポール・マッカートニーはこの回で作曲への熱意についても自身の見解を語っている。「驚くことに曲を書く人物になりたかったんだ。音楽を生業とする人になりたかった」

彼はクラシック音楽の教養が苦手だとして、彼の世代の多くのミュージシャンが楽譜を読めないことにも触れている。子どもにピアノを教える時はいくつかのコードを見せるところから始めるとしている。「C、Dマイナー、Eマイナー、F、G、Aマイナーってね。ザ・ビートルズの多くの曲はそうやってできている。それはなにより分かっていたほうがいいからね」

ポッドキャスト『マッカートニー:ア・ライフ・イン・リリックス』はプッシュキン・インダストリーとアイハートポッドキャストの共同プロデュースで、プッシュキン+にサブスクリプション登録すると、開始日から第1シーズンの全エピソードを聞くことができる。

第1シーズンは12のエピソードで構成され、第2シーズンの12のエピソードは2024年2月から配信される。

一方、リンゴ・スターはAIを使って制作されたザ・ビートルズの「最後の曲」について「既にリリースされているはずだった」と語っている。

リンゴ・スターはAP通信の新たなインタヴューで待望の楽曲のリリース予定日について語り、当初は既にリリースされているはずだったと説明している。

「噂では勝手に作り上げたことになっていたよね。でも、昔やっていたような感じなんだよ。これが最後の曲で、4人全員のザ・ビートルズを聴くことができる。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴだよ」

いつ曲がリリースされるかを訊かれると、リンゴ・スターは次のように答えている。「既にリリースされているはずだったんだ」

ドキュメンタリー『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ