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リンゴ・スターはAIを使って制作されたザ・ビートルズの「最後の曲」について「既にリリースされているはずだった」と語っている。

ポール・マッカートニーが最初にその存在を明かしたこの曲はザ・ビートルズの「最後の曲」として2023年にリリースされることが見込まれている。

ポール・マッカートニーによれば、曲の制作には亡くなったメンバーのジョン・レノンとジョージ・ハリスンのデモ音源を「別々にする」のにAIが使われたとのことで、そこにポール・マッカートニーとリンゴ・スターの新たなレコーディング音源を加えることで、ジョン・レノンが亡くなってから40年以上を経て、曲が完成することになったという。

リンゴ・スターはAP通信の新たなインタヴューで待望の楽曲のリリース予定日について語り、当初は既にリリースされているはずだったと説明している。

「噂では勝手に作り上げたことになっていたよね。でも、昔やっていたような感じなんだよ。これが最後の曲で、4人全員のザ・ビートルズを聴くことができる。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴだよ」

いつ曲がリリースされるかを訊かれると、リンゴ・スターは次のように答えている。「既にリリースされているはずだったんだ」

リンゴ・スターがこの曲について言及するのは今回が初めてではなく、7月にもAIの使い方について説明している。「AIが作っているわけじゃないんだ。何かに見せかけているわけでもない。本物のジョンの声があって、ポールの声とベースがあって、ジョージのリズム・ギターがあって、僕のドラムがある。新しく録ったのはポールのベースと僕のドラムだね。数ヶ月前にやったんだ。それがうまくいってね。美しい曲だよ。狂った部分も出てくるんだけど、それでもなお美しい曲なんだ。そして、僕らの最後の曲だよ」

ポール・マッカートニーもAIの利用法について説明しており、「人工的、もしくは合成的に作られたものは一切」ないと説明している。

「このプロジェクトについては混乱と憶測もありました。多くの勘違いもあったようです。現段階ではあまり多くは語れませんが、はっきりさせておきたいのは人工的、もしくは合成的に作られたものは一切ありません。すべてリアルなもので、私たちが演奏しています」

「私たちは存在していた音源をきれいなものにしただけで、これはこれまでもやってきたことです。みなさんが私たちと同じくらい気に入ってくれることを願っています。今後続報をお伝えします」

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