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U2はラスベガスのマディソン・スクウェア・ガーデン・スフィアで連続公演を開幕させたが、様々な怪我のために参加していないドラマーのラリー・マレン・ジュニアにある曲を捧げている。

U2は現地時間9月29日にマディソン・スクウェア・ガーデン・スフィアのこけら落とし公演を行っており、参加できなかったメンバーに言及している。

ボノ、ジ・エッジ、アダム・クレイトン、代役のドラマーであるブラム・ファン・デン・バーグは1988年発表の“All I Want Is You”をラリー・マレン・ジュニアに捧げている。ラリー・マレン・ジュニアは肘、膝、首の負傷のために総工費約3400億円の会場での25公演を辞退している。

ラリー・マレン・ジュニアは「治療するのに時間を取りたい」として怪我に対処するために手術を受けたとも報じられている。

一方、U2のボノはニュー・シングル“Atomic City”のレコーディングの際、手術の回復に追われながらもドラマーのラリー・マレン・ジュニアがスタジオで「嵐のように」プレイしていたとも語っている。

「彼にとっては大変だったろうね」とボノはアップル・ミュージックのインタヴューで語っている。「彼は1時間演奏できるのか、15分演奏できるのかも分からない状態だった。なのに、嵐のように演奏したんだ。ラリーにとっては大打撃だよね」

先日、U2のベーシストであるアダム・クレイトンもドラマーのラリー・マレン・ジュニアがライヴに参加しないことについて心境を語っている。

「僕も含めてバンドの誰もが観客はすごく悲しむだろうし、ラリーのことが恋しくなるだろうことは分かっているよ。彼は復帰を望んでいるし、長いキャリアでドラムを続けていきたいと思っているから、怪我の手当てをしているんだよ」

初日の公演は『アクトン・ベイビー』からの最初の8曲を演奏した後、『魂の叫び』から4曲を披露するセクションが挿入されている。

この公演はマディソン・スクウェア・ガーデン・スフィアのこけら落とし公演ともなっており、同日には約2年ぶりとなる新曲“Atomic City”もリリースされている。公演にはポール・マッカートニーやスヌープ・ドッグも訪れており、ドクター・ドレーやフレイヴァー・フレイヴの姿も目撃されている。

ボノは“Desire”と共に“Love Me Do”を演奏した後に次のように語っている。「ポール・マッカートニーが今夜この会場にいるんだ。ポール・マッカートニーは会場にいるんだよ。まるでモーツァルトがいるみたいだ」

そして、ボノは『魂の叫び』からの“Angel Of Harlem”について「これはザ・ビートルズから盗んだ曲ではなくて、ボブ・ディランから盗んだ曲なんだ」として、ビリー・ホリデイに捧げている。

U2はこの日、プリンスの“Purple Rain”、エルヴィス・プレスリーの“Love Me Tender”、フランク・シナトラの“My Way”、ヴァン・モリソンの“Into The Mystic”、シン・リジーの“Dancing In The Moonlight”も引用しており、ライヴの最後に演奏された“Beautiful Day”ではザ・ビートルズの“Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)”、“Blackbird”も挿入されている。

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