ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーは新作『ハックニー・ダイアモンズ』でポール・マッカートニーと共演したことについて語っている。
ザ・ローリング・ストーンズは9月6日に通算24作目となるニュー・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』を10月20日にリリースすることを発表して、ファースト・シングル“Angry”が公開されている。新作はオリジナル・アルバムとしては2005年発表の『ア・ビガー・バン』以来、18年ぶりとなっている。
先日、新作『ハックニー・ダイアモンズ』にはレディー・ガガ、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーらと共にポール・マッカートニーが参加していることが明らかになっている。
カナダのラジオ局「CBC」の番組に出演したミック・ジャガーはポール・マッカートニーとのコラボレーションがどうやって実現したのかについて尋ねられている。
「レコーディングをやっている時にポールがロサンゼルスにいてね。彼は1週間アンドリュー・ワットと仕事をすることになっていたんだ」とミック・ジャガーは語っている。「アンドリュー・ワットは『このアルバム(『ハックニー・ダイアモンズ』)をやっているから、6ヶ月かかるなら他のことはやりません』と言っていたんだけどね」
「でも、突然、その週になった時にアンドリュー・ワットが『言うのを忘れていました。この週はポールと仕事をすることになっているんです』と言ってきてね。それでスケジュールを調整したんだけど、彼が『ポールに来てもらって、何か弾いてもらうというのはあり得ませんかね?』と言ったんだ」
ミック・ジャガーは次のように続けている。「『何だって?』と言ったよ。ポールにベースを弾いてもらったことはなかった。彼と歌ったことはあるけど、ベースを弾いてもらったことはなかった」
「彼にパンク・チューンで弾いてもらえないかと提案したんだ。うまくいくのかは分からなかった。でも、彼はロックだし、そういうのを弾くのが大好きだからね。彼も『バンドと演奏できるなんて素晴らしいね。バンドと演奏できるなんて楽しみだよ』と言ってくれたよ」
ミック・ジャガーはポール・マッカートニーとザ・ローリング・ストーンズが一つの部屋でセッションを行ったことを明らかにしている。「自分はギターを弾いて、キースもギターを弾いて、ポールはベースを弾いて、ロニーはギターを弾いていた」
番組の聞き手であるトム・パワーがザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズの長きにわたるライバル関係を考えると、今回のコラボレーションは意義深いと語ると、ミック・ジャガーは同意している。「ああ、そうだね。それに楽しかったし、それでいて自然な感じだったんだ」
ミック・ジャガーは次のように続けている。「ポールは自然体で、リラックスしていて、楽しんでいたね。すぐにうまくいったよ」
ザ・ビートルズのメンバーとの個人的な関係性について訊かれると、ミック・ジャガーは次のように語っている。「ジョン・レノンは親しい友人だった。彼は辛辣で、愉快で、ウィットに富んでいて、知性的だった。ポールのことも知っていたけど、彼はまた違う人柄なんだよね。彼とはずっと友だちだったよ」
「そんなに会うことはなかったけど、メールのやりとりはしていて、連絡は続けていた。仲は良かったよ。ロニーとポールはよく会っていて、そんな形でやり取りをしていたんだ」
2021年、ポール・マッカートニーはザ・ローリング・ストーンズのことを「ブルース・カヴァー・バンド」と評しており、ミック・ジャガーはポール・マッカートニーのこの発言に反応を示して、「言うまでもなく競争ではないからね」と冗談めかして語っている。
先日、ミック・ジャガーはバンドが既に次回作に取り組んでいることを明かしている。
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