アディダスのCEOであるビョルン・ガルデンはカニエ・ウェストについて触れ、「悪い人間ではない」と語っている。
アディダスはカニエ・ウェストによるブランド「イージー」と何年も提携してきたが、カニエ・ウェストの反ユダヤ主義的な発言を受けて、提携を解消している。
『イン・グッド・カンパニー』というポッドキャストでビョルン・ガルデンはカニエ・ウェストとの提携について次のように振り返っている。「サード・パーティーと仕事をする時はああいうことが起こり得る。ゲームの一部なんだ。アスリートとも、エンタテイナーとも、ああいうことは起こり得る。ビジネスの一環なんだ」
「カニエ・ウェストは世界で最もクリエイティヴな人の一人だと思う。音楽でも、ストリート・カルチャーと呼ぶ分野でもね。彼は極めてクリエイティヴな人なんだ」
ビョルン・ガルデンは問題になった発言にも言及している。「彼はあんなことを言うつもりはなかったと思う。悪い人間ではないと思うよ。ただ、あんなことになったんだ」
アディダスはカニエ・ウェストによるイージーの在庫を販売し、収益を寄付する試みを行っている。
先月、アディダスはイージーの在庫の第一弾の売り上げを発表しており、1000万ドルを超える収益がカニエ・ウェストの発言に影響を受けた人々を支援する団体や慈善活動に寄付されている。
寄付を受ける団体は名誉毀損防止同盟、ジョージ・フロイドの兄であるフィロニーズが設立したフィロニーズ&キータ・フロイド社会変革協会などとなっている。
ビョルン・ガルデンはこの件について次のように述べている。「処分して在庫償却するよりもずっといいことであり、これによって多額の寄付をすることができます」
ビョルン・ガルデンはカニエ・ウェストによるイージーのブランドとの提携を打ち切ったことで業績に「打撃」があったことを認めている。
ビョルン・ガルデンは特に北米での売り上げが20%の落ち込みを見せていることを明らかにしている。イージーを失ったことで、2023年第1四半期の売り上げは4億ユーロ(約580億円)減少したという。
また、カニエ・ウェストはロサンゼルスでアディダスが所有する建物の隣にイージーの事務所を開設したことも明らかになっている。
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