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レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークはニール・ヤングに似た声をどのように受け入れていったかについて語っている。

米『ローリング・ストーン』誌によるジェイソン・トーマス・ゴードンの近刊『ザ・シンガーズ・トーク』の抜粋で、トム・ヨークはニール・ヤングやジェフ・バックリィの助けを借りて自身の特徴的な声に磨きをかけていったことを明かしている。

トム・ヨークはずっと自身の声域が「不器用に高く、洗練されていない」と思っていたことを明かしつつ、18歳の時に作ったデモを雑誌に送ったところ、好評で素晴らしい反応があったという。「この人物は誰だ? ニール・ヤングみたいなサウンドだ」

「僕は『ニール・ヤングって誰だ?』となってね」とトム・ヨークは振り返っている。「ニール・ヤングを聴いたことがなかったんだ。それで『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』を買いに行って、『おおっ、こんなサウンドでいいのか?』と思ったんだ。というのも、彼は僕よりも少し高くて、自分がずっと隠そうとしていたやわらかさと素朴さがその声にはあった。それで『もしかしたら隠す必要がないかもしれない』と思ったんだ」

トム・ヨークはジェフ・バックリィと会ったことで自分の声と折り合いをつける手助けになったと説明している。「2枚目のアルバム(『ザ・ベンズ』)をやっている時に亡くなる前にジェフ・バックリィに会いに行ったんだ。あの人も『これでいいのか?』と思わせてくれた人だった。隠すことにしていた自分の弱い部分を思い出させてくれた。“Fake Plastic Trees”を一人で録り始めて、みんなで一緒に聴いたんだけど、他の人たちは『使おう』と言ったんだけど、僕は『いやいや、使えないよ。繊細過ぎる。あまりにも僕が出ているからね』と言ったんだ」

トム・ヨークはライヴ前にヴォーカルのウォーミングアップで声を調整しており、声が硬いと感じた時はカイロプラクターを呼んで背骨を調整してもらっているとも語っている。

「自分の声があんな風に開いていくのは素晴らしい感覚なんだ」とトム・ヨークは語っている。「おかしな話だけどね。でも、あまりにツアーをやっていると、そういうこともあるんだよ。自分のように打ち込んでいると、誰かに治してもらわなきゃならないんだ」

先日、ザ・スマイルは2023年最初の楽曲となる新曲“Bending Hectic”をリリースしている。

レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドとトム・ヨーク、サンズ・オブ・ケメットの元ドラマーであるトム・スキナーからなるザ・スマイルは2022年にデビュー・アルバム『ア・ライト・フォー・アトラクティング・アテンション』をリリースしている。

サム・ペッツ=デイヴィスがプロデュースを手掛け、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラがストリングで参加している“Bending Hectic”はこれまでライヴで披露されてきた楽曲で、昨年のモントルー・ジャズ・フェスティバルで初披露されていた。

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