ポール・サイモンはここ数年抱えてきた左耳の難聴について語り、ライヴに復帰する方法を探していることを明かしている。
ポール・サイモンは生まれ育った場所からほど近いクイーンズで最後のコンサートを行い、2018年にツアーから引退している。最後の公演でポール・サイモンは今後も「一夜限り」の公演は行う可能性があるとして、昨年のニューポート・フォーク・フェスティバルにサプライズ出演している。
今回、トロント国際映画祭に出席したポール・サイモンは難聴の現時点での状況について語っている。「完全に受け入れたというわけじゃないけど、受け入れ始めてはいるんだ」
「これまではアルバムが完成すると、それを引っ提げてツアーに出て、曲を掘り下げていって、それが別のスタンダードへと進化していったりした。でも、1週間後に(最新作『七つの詩篇』で)僕が弾いていたパートを2人のギタリストに弾いてもらうセッションをやってみて、僕が歌えるかどうかを確認してみるつもりなんだ。ヴォーカルとギターをどうやって融合させるかは見えてないんだけどね」
ポール・サイモンはいまだに毎日ギターを弾くとも語っている。「ギターは毎日弾いているんだ。クリエイティヴに自分を表現することのできる楽器なんだよね。でも、慰めを見出す場所でもあったりする。どうでもいいやと感じた時にね」
「だから、僕にとってすごく重要なものなんだ。自分が障害を抱えたりすると、意識が変わったり、人生との関わり方も変わったりすることになるんだよ」
今年7月、ポール・サイモンはツアーに復帰したいという思いからライヴ・バンドと練習しようとしてみたことを明かしていた。「できるかどうか見てみようと、ツアーのバンドとリハーサルをしてみようとしたこともあるんだ。現時点ではできてないんだけどね。音楽のことを考えると、こういうやり方しかないんだ」
ポール・サイモンは次のように続けている。「音楽を作るのは好きだし、声もまだまだ強いからね。バンドも才能のあるミュージシャンで、タイトで、素晴らしい。音楽のことは常に考えているよ。キャリアをまっとうできたことには感謝しているし、もちろん、なによりも音楽から何かを聴き取って、心を動かしてくれたオーディエンスに感謝しているよ」
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