エリオット・スミスが在籍していたバンド、ヒートマイザーのサード・アルバム『マイク・シティ・サンズ』に収録されていた“’Plainclothes Man”の新バージョンが、エリオット・スミスのドキュメンタリー作品『ヘヴン・アドアーズ・ユー』のサウンドトラックで公開されている。
『マイク・シティ・サンズ』の“’Plainclothes Man”は、本格的なヘヴィなエレキ・ギターのサウンドだったが、新しく公開となったゆるやかなソロ・バージョンはまったく違うアレンジとなっている。『マイク・シティ・サンズ』はヒートマイザー解散後の1996年にリリースされており、エリオット・スミスのソロ・デビュー・アルバム『ローマン・キャンドル』の後にリリースされている。
ドキュメンタリー作品『ヘヴン・アドアーズ・ユー』はエリオット・スミスのファンがキックスターターを使って資金を集めたもので、ポートランド、ニューヨーク、ロサンゼルスという3都市での彼の生活に焦点を当てている。
エリオット・スミスは2003年10月に刺し傷を負って亡くなっており、その背景は今もなお議論を呼んでいる。
“’Plainclothes Man”の新バージョンはこちらから。
『ヘヴン・アドアーズ・ユー』は、2014年のサンフランシスコ国際映画祭で初上映されており、ニコラス・ロッシが監督を務めた作品で、エリオット・スミスに近しい友人たちに接触できた初の長編ドキュメンタリーとなっている。
エリオット・スミスの学生時代の友人で、ニコラス・ロッシと共に映画に取り組んでいるケヴィン・モイヤーは『NME』に対して映画で使用される音楽について以前次のように述べていた。
「僕はユニバーサルとキル・ロック・スターの両方の管理室を見ることができた数少ない人間の一人なんだ。エリオット・スミスのマスター音源は二つのレーベルに分かれてるんだよね。そこに入ることができて、曲を聴いて、これまで聴かれてなかった音楽をそこから引っ張り出して、ファンの耳に届けようとすることができたのは楽しかったよ」
『ヘヴン・アドアーズ・ユー』のサウンドトラックは2月5日にリリースされる。
アルバムのトラックリストは以下の通り。
01 Untitled Guitar Finger Picking [1983]
02 Untitled Melancholy Song [1993]
03 Don’t Call Me Billy [early version of “Fear City”] [1993]
04 Christian Brothers [performed with Heatmiser] [1995]
05 Hamburgers [performed with Neil Gust] [1995]
06 Plainclothes Man [Elliott solo version] [1996]
07 Unknown Song (instrumental) [1994]
08 Say Yes [live at Yo Yo Festival 1997] [1997]
09 Unknown (instrumental) [1994]
10 Coast to Coast [early version] [1995-96]
11 Waltz #1 (demo) [1997]
12 Untitled Soft Song in F [1993]
13 True Love [2001]
14 Miss Misery [live on “Late Night With Conan O’Brien”] [1998]
15 L.A. [1999]
16 Son of Sam (acoustic) [1999]
17 The Last Hour [early version] [1999]
18 Everything Means Nothing to Me [1999]
19 Happiness [1999]
20 I Love My Room [1984-85]
映画のティーザー映像はこちらから。
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