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ポール・マッカートニーは9月1日に76歳で亡くなったジミー・バフェットに追悼の意を表している。

“Margaritaville”で知られるジミー・バフェットの訃報はウェブサイトで発表されている。「ジミー・バフェットは9月1日の夜に家族、友人、音楽、犬に囲まれて穏やかに亡くなりました。最後の最後まで彼は曲のように人生を生き、多くの人に計り知れないほど惜しまれることになるでしょう」

死因は4年間にわたって闘病していたメルケル細胞癌であることも発表されている。

エルトン・ジョン、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン、エル・エル・クール・ジェイなど、エンタテインメント界からは追悼の声が寄せられており、ジョー・バイデン大統領はホワイト・ハウスの公式声明でジミー・バフェットを「一歩下がって、人生やお互いの中に喜びを見出すように複数の世代を鼓舞したアメリカのミュージック・アイコン」と評している。

ポール・マッカートニーも声明を発表して、ジミー・バフェットのやさしさと寛大さを示す思い出を披露している。

「多くの素晴らしい人がこの世を去っていく中で、ジミー・バフェットも今回その一人となった」とポール・マッカートニーはソーシャル・メディアで述べている。「ジミーとは前から知り合いだけれど、彼は最もやさしく寛大な人物の一人であることに気付かされたんだ」

「昔、休暇だった時にギターを持ってくるのを忘れてしまって、弾きたくなってしまったんだけど、彼が自分の1本を貸してくれると言ってね。『僕は左利きなんだ』と言ったら、ジミーはローディーに調整させて、休暇の間、私に貸してくれた。彼はその後、寛大にもギター製作者の仲間が作った美しい左利き用のギターまでくれたんだ。本当に美しい1本で、そのギターを弾く度に彼が素晴らしい人物であることを思い出すんだよ」

「彼は素晴らしい人生への活力と素敵なユーモアのセンスを持っていた。昔の話をする時も、彼の話は船旅だったり、サーフィンだったり、エキゾチックな艶のあるもので、面白かったから彼についていくのが大変だった」

「最後の瞬間まで彼の目はユーモアで輝いていて、『この世界が大好きで、あらゆる瞬間を楽しむんだ』と物語っていた」

ポール・マッカートニーは「多くの人」が「彼の途轍もない人間性」と「私たち人類全体への愛」を惜しむことになるだろうと続けている。

ポール・マッカートニーは「彼のソングライティングとヴォーカルの能力」にも賛辞を寄せており、次のように述べている。「誰かが面白い発言をすると、それをルイジアナ風の華麗な話し方で繰り返し、『いい曲のアイディアだ』と彼は言うんだ。大抵の場合、それが曲になるまで長くはかからなかった。“My Gummy Just Kicked In”という最近の曲の一つを演奏できて嬉しかったよ。彼とは楽しいセッションをやって、いくつかの新曲も聴かせてくれたんだけど、特に“Bubbles Up”という曲が好きだった。曲がいいだけでなく、彼の中でもヴォーカルが最高だったんだ」

「彼はダイヴィングの水中の訓練で使われる言葉を人生のメタファーに転じてみせた。混乱して、どこにいるか分からなくなったら、泡を追っていけというものなんだ。そうすれば、真っ直ぐ水面に辿り着けるんだよ」

ポール・マッカートニーは最後にジミー・バフェットを「特別な人物にして友人」と評して、「知り合いになれて、好きになれたことは光栄だった」と締めくくっている。

ジミー・バフェットは1977年発表のアルバム『チェンジズ・イン・ラティテューズ、チェンジズ・イン・アティテューズ』に収録されたヒット曲“Margaritaville”で最もよく知られている。

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