ザ・キラーズのフロントマンであるブランドン・フラワーズはニュー・アルバムを途中でお蔵入りにしたことを明かしている。
ザ・キラーズは先週、昨年リリースした単体のシングル“Boy”に続く新曲“Your Side Of Town”をリリースしている。
しかし、『ザ・タイムズ』紙のインタヴューでブランドン・フラワーズはニュー・アルバムをお蔵入りにしたことを明かしている。
「レコーディングの途中で分かったんだ。『これはできない』ってね」とブランドン・フラワーズは語っている。「これはアルバムにならないと思った。この手の音楽を僕らが作っているのを見ることはもうないと思う」
ブランドン・フラワーズは次のように続けている。「これが今、自分が感じている危機だね。ザ・キラーズは自分のアイデンティティで、僕の曲は客席を満たしてくれる。でも、『プレッシャー・マシーン』のような音楽を作ることで、より充実感を得られるんだ」
「曲を書きながら自分の強い一面を見つけたんだ。こういう男を探していたんだよ。デビュー・アルバム『ホット・ファス』は20代の時に作ったものとしては、みんなと同じくらい誇りに思うけど、僕はもう20代じゃない。人生における次のフェーズのことを考えているんだ」
バンドの今後についてブランドン・フラワーズは「今はもう違う人間なんだ。戻ることは難しいだろうね」と述べ、より小さな会場で演奏する静かな音楽を作りたいと語っている。
「葛藤しているよ」と彼は続けている。「いつそうした変化をすればいいのか? バンドでもやりたい人はいるのか? 何があろうと、僕のことを見たら“Somebody Told Me”のことを思う人もずっといるだろう。それは分かっている。でも、進化していくことに気持ちはあるんだ」
インタヴューでブランドン・フラワーズは先日ジョージアで行った公演でロシア人をステージに迎えたことが批判を受けたことについても言及している。
ブランドン・フラワーズはステージに迎える際、観客に次のように語っていた。「我々はこの土地のエチケットを知らないが、この男はロシア人だ。ロシア人がここに来てもいいのか?」
「不可能な状況を収めなければならなかったんだ」とブランドン・フラワーズは振り返っている。「自分たちのコンサートは共同体にしたいと思っているし、人類という家族の結束を示すものとして人生を通して教えられてきた言葉でロシアの侵攻を支持しているかのように思われるなんて思ってもいなかった。このようなことになって悲しいよ」
ジョージアの公演を終えて、ザ・キラーズは以下の声明を発表している。「ジョージアの善良な人々、誰かを怒らせるつもりはなかったんだ。ドラムを叩ける人をステージに迎えるのは長年のしきたりで、ステージからは観客の最初の反応はステージに上がる人物について問題がないように見えた」
「ザ・キラーズの観客やファンを『ブラザーやシスター』とたとえる発言が誤解を生んだことは認識している。誰かを怒らすつもりはなかったし、謝罪するよ。私たちはみなさんを支持するし、早く戻ってこられたらと思う」
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