ブリング・ミー・ザ・ホライズンのフロントマンでオリヴァー・サイクスは新たなインタヴューでリンキン・パークのチェスター・ベニントンの死について語っている。
チェスター・ベニントンは鬱との闘いの末に2017年に自ら命を断っている。
デトロイトのラジオ局「WRIF」の番組に出演したオリヴァー・サイクスは2017年10月にロサンゼルスのハリウッド・ボウルで開催されたチェスター・ベニントンの追悼コンサートに参加した時のことを振り返っている。
「ビタースウィートという表現が一番合っているんじゃないかと思う」とオリヴァー・サイクスは語っている。「自分にとっては間違いなく非現実的な体験だった。でも、最低な状況でもあった。だから……分からないよ。ああいうことを受け止めるのは難しいからね」
「知り合いではないけど、自分にとって大きな存在である有名な人が亡くなっても、多くを語ることなんてできない。だって、一体何を言えばいいんだ?と思う自分がいるからね」とオリヴァー・サイクスは続けている。「知り合いではないけど、音楽だったり、やっていることが大きな存在だったりすると、不思議な感じで、インポスター症候群のような感じになったりする。自分自身の一部が死んだような感じなのに、その人と知り合いではないというね。だから、受け止めるのが難しかった」
「チェスター・ベニントンが亡くなった時は自分の少年時代の一部が死んでしまったように思った。純粋な自分がね」と彼は続けている。「泣くことはなかった。人として知っていたわけではないからね。信じられないという感じだったと思う。ライヴをやった時も同じだった。自分のやっていることが自分じゃないような、一体何か考えられないような、そんな感じだった。その場にいて、立ち尽くして、葬儀が行われているという。彼の葬儀で演奏しているんだけど、そのことについては考えられない。ただやるだけというね。分からないよ。不思議な悲しさだった」
ブリング・ミー・ザ・ホライズンは9月15日に『ポスト・ヒューマン』シリーズの新作『ポスト・ヒューマン:ネクスト・ジェン』をリリースすることが決定している。
新作についてオリヴァー・サイクスは『NME』に対して次のように語っている。「『スクリームをなくせばラジオでかかるのに』とか、そういったことはまったくない。ブリング・ミー・ザ・ホライズンが大きなバンドになる見込みが生まれる前の頃に再び繋がったような感じなんだ。当時は『どんなものを作りたいのか?』ということ以外なかった。だからその頃に立ち返ってみたんだ」
ブリング・ミー・ザ・ホライズンはキュレーションを手掛けるフェスティバル「NEX_FEST」が11月3日に幕張メッセで開催されることが決定している。さらに「NEX_FEST」のエクストラ公演が兵庫と愛知で開催されることも決定している。
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