デヴィッド・ボウイのギタリストとして活動してきたジェリー・レオナルドが、1月10日に69歳で亡くなったデヴィッド・ボウイの死を受けて、最新インタヴューでデヴィッド・ボウイの晩年について語っている。
ジェリー・レオナルドは、2002年発表の『ヒーザン』、2003年発表の『リアリティ』、2013年発表の『ザ・ネクスト・デイ』という3枚のアルバムに参加している。
「ヴァルチャー」のインタヴューに答えたジェリー・レオナルドは、デヴィッド・ボウイの最後のアルバム『★(ブラックスター)』への不参加、『リアリティ』ツアー終盤での心臓発作以降の変化について語っている。
2004年の心臓発作についてジェリー・レオナルドは完全な驚きだったとかたり、以降「デヴィッド・ボウイはきわめて沈黙するようになって、率直に動揺していた」と語っている。
しかし、ボウイへのオファーは絶えず、ジェリー・レオナルドも、デヴィッド・ボウイは断るだろうなと思いながらも、彼へのオファーを伝えていたという。「僕はそこに滑稽な感じを持っててね。彼(デヴィッド・ボウイ)もそうだったと思うんだ。みんな、自分がデヴィッド・ボウイへのいいアイディアを持っていると思ってるんだよね」
Amazing stripped back Loving The Alien from #DavidBowie & Gerry Leonard @spookyghostnyc https://t.co/oUhalYI7H9 pic.twitter.com/O3Hgf41yTq
— tom capote (@realtomcapote) January 14, 2016
『ザ・ネクスト・デイ』制作時にジェリー・レオナルドは機密情報の契約書にサインしなければならなかったとしているが、ボウイはいつだって自分の新作を秘密にしていたという。「必要なスタッフに『リアリティ』の音源を聴かせていいか訊いたら、彼は『しないでほしいね。全部ナンバリングされてて、ウォーターマークが入ってるから』って言われたのを覚えてるよ」
また、最新作『★(ブラックスター)』が死についてだけのアルバムだったという考え方に反論している。「それだけが原動力だったとは言いたくないんだ。アートっていうのは作ってみて、完成して、振り返った時に突然文脈を持つこともあると思うんだよ。でも、デヴィッドの場合はすごく現在にこだわって仕事をする人だったからね、だから、おそらく、とある影がつきまとい、役割を持っているんだろうけどね。でも、後々たくさんの意味を持つことになると思うよ」
しかし、『★(ブラックスター)』の星だけのアートワークは重要な要因だとも語っている。「なんで『★(ブラックスター)』にはボウイの写真がないのか、僕も尋ねられたんだ。それで、僕は『たぶん、『ザ・ネクスト・デイ』と同様に、もう一度消えたかったんじゃないないかな』と答えたんだ。そして、次の日に訃報を受け取ったんだよ。だから、あれは非常に熟考されたものだと思う」
デヴィッド・ボウイの訃報を受けて、アメリカでの音源セールスはそれ以前の50倍となっており、UKでも最新作『★(ブラックスター)』は2週連続1位を獲得している。アルバムは亡くなる2日前の1月8日にリリースされている。
オフィシャル・チャーツ・カンパニーは、デヴィッド・ボウイが2週目もUKアルバム・チャートのトップに立ったことを発表しており、『★(ブラックスター)』が1位のほか、全部で9枚のアルバムがチャートにランクインしている。
コンピレーション・アルバムの『デヴィッド・ボウイ・ベスト』は3位に、2014年にリリースされたベスト盤『ナッシング・ハズ・チェンジド~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ』は6位につkており、『ハンキー・ドリー』、『ジギー・スターダスト』、『アラジン・セイン』、『ザ・ネクスト・デイ』、『ロウ』、『レッツ・ダンス』がトップ40にランクインしている。
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