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ジェイ・Zはトッテナム・ホットスパーFCを買収することに興味を示していると報じられている。

『フットボール365』によれば、一族の信託がトッテナム・ホットスパーFCを所有している大富豪のジョー・ルイスはインサイダー取引の手立てを示唆した罪で起訴されたが、無罪を主張して、ニューヨークの裁判所で保釈が認められている。しかし、86歳のジョー・ルイスは16件の証券詐欺罪と3件の共謀罪にも問われている。いずれかの罪で有罪になった場合、ジョー・ルイスは多額の罰金や実刑を下される可能性があり、トッテナム・ホットスパーFCの所有権を手放すことも考えられるという。

ジェイ・Zの関係者は『デイリー・エクスプレス』紙に対して、もしそういうことになれば、サッカークラブの買収に手を出すかもしれないと語っている。

「マンチェスター・ユナイテッドやリヴァプール、チェルシーのようにトップ・クラブにはアメリカ人が所有しているものもあり、トッテナム・ホットスパーFCのような世界的な知名度を持つクラブを役員レベルでコントロールできる機会にジェイ・Zは飛びつくでしょう」と関係者は語っている。「ジョー・ルイスが完全に手を引くかは分かりませんが、そうでなくとも適正な価格であれば、ジェイ・Zはすぐに動ける状態にしたいと言っています」

トッテナム・ホットスパーFCの試算額は今年28億ドル(約3900億円)まで上昇している。関係者はこの金額についてジェイ・Zが「投資家仲間の後ろ盾があれば、達成できる金額だと考えている」とも述べている。

ジョー・ルイスはインサイダー取引に関する機密情報を交際相手といった近い人々に伝えていたことで告発されている。交際相手はその取引で849000ドル(約1億2000万円)を手にしたという。ロイター通信の報道によれば、友人や専属パイロット、元交際相手に投資情報を渡すという、検察によれば「恥ずかしげもない」インサイダー取引を指揮したということについてジョー・ルイスは無罪を主張している。

ジェイ・Zは2010年にもチームとティエリ・アンリの大ファンということでアーセナルの主要株主になろうとしたが、実現していない。当時、ジェイ・Zは次のように述べている。「サッカーのビジネスについてはよく分かっているわけじゃないけど、今後、適切な機会があれば、それは誰にも分からないだろ?」

ジェイ・Zは2013年にスポーツ・マネージメント企業のロック・ネイション・スポーツも立ち上げており、今年の7月10日に世界でも最も権威と歴史のあるプロリーグであるイタリアのセリエAと「戦略的パートナーシップ」を締結している。両者は「デジタル・コンテンツやマーケティングの活性化、イベント」によって北米でのセリエAの知名度を上げることを目標としている。

ジェイ・Zの妻であるビヨンセは先日、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで5公演を行っている。この時の公演には娘のブルー・アイヴィーも出演している。

一方、ジェイ・Zはブルックリン公共図書館で自身のキャリアを彩った多数の品々を展示する展覧会が開催されている。「殿堂入りを果たしたソングライター、パフォーマーにして、成功したビジネス・パーソンでもあり、重要な慈善家でもある彼は成功までの道のりで得た教訓を忘れず、この展覧会はその裏側を見せるものです」と説明文には書かれている。

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