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ザ・1975のマット・ヒーリーはミューズがマレーシア公演でセットリストから1曲を外したことに反応を示している。

ザ・1975のマット・ヒーリーは7月21日にマレーシアのLGBTQ+に関する法律に抗議したことで今後マレーシアでのパフォーマンスを禁止されることになっている。ステージでアルコールを摂取していたマット・ヒーリーはフェスティバルの所有するドローンを壊し、ステージでベーシストのロス・マクドナルドとキスしたことで、ライヴが7曲で切り上げられる事態となっていた。

「間違いを犯してしまった。ライヴをブッキングした時は調べていなかったんだ。ザ・1975を呼んでおきながら、セックスする相手について決められる国なんて訳が分からないよ」とマット・ヒーリーは語っている。

ザ・1975はグッド・ヴァイブス・フェスティバルの初日のヘッドライナーを務めており、残りの2日間の日程はマレーシアのコミュニケーション&デジタル相の指示によって中止されている。

ミューズはこの事件後、マレーシアで初めて公演を行う大手海外アーティストとなっていて、公演の主催者によれば、バンドはマレーシアのガイドラインに沿うように積極的に対応したという。

「あの事件が世界的に話題になった後、彼らはすぐに電話をくれました。話し合いの末、曲名のために1曲をセットリストから外すことになりました。素晴らしいことにガイドラインを遵守しながらも熱心にエンタテインメントを届けようとしてくれることが分かりました」とハロー・ユニバースの創業者であるアダム・アシャーフは述べている。7月29日に行われた公演では“We Are Fucking Fucked”に代わって、“Resistance”を演奏している。

マット・ヒーリーはミューズがマレーシア公演のセットリストから曲を外したことを受けて、インスタグラムのストーリーで反応を示している。マット・ヒーリーはミューズの予約ページにあった「Join the Resistance(※抵抗に加わってほしい)」というフレーズのスクリーンショットを投稿した後に、ミューズが曲を外すことを報じた記事のスクリーンショットを投稿している。

先日、地元のLGBTQ+コミュニティはマット・ヒーリーの行動によってこれまでの活動による進歩が巻き戻されてしまったと批判している。

「どちらかというと、マット・ヒーリーとザ・1975がやったことは変化と理解を求めてきた自国の活動家による長年の取り組みを損ない、邪魔するものであり、脆弱なマイノリティのコミュニティを危険にさらすものです」とジョー・リーはツイートしている。

別のツイッター・ユーザーは次のように述べている。「これはマレーシアのクィアたちが過去の世紀で成し遂げてきた進歩を押し戻すものです。これは純粋にパフォーマンス的なものであり、ザ・1975は起こり得る最悪のことをしてしまったことを分かっていません」

また、地元アーティストや関係業者はグッド・ヴァイブス・フェスティバルが中止になったことを受けて、集団訴訟を起こす可能性も報じられている。

集団訴訟はマレーシアの法律事務所であるトーマス・フィリップが準備しているもので、ザ・1975の4人のメンバーを相手取って、今回の一件によって被った被害に対する補償を求めるものとなるという。法律事務所の創業者であるマシュー・トーマス・フィリップはマット・ヒーリーの行動について「こうなることをよく分かった上で意図的に無謀にも行われた行為」と述べている。

グッド・ヴァイブス・フェスティバルの中止により28の飲食業者が仕入れのために多額の費用を支払っていたと報じられている。ある業者は仕入れに15000リンギット(約45万円)を費やし、屋台を借りるための費用やその他の経費も前払いしているという。地元メディアでは被害を受けた出店者を支援する呼びかけが行われている。

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