Photo: Pooneh Ghana/NME

ニール・ヤングは、ドナルド・トランプがアメリカ大統領選への出馬を表明した際に自身の楽曲“Rockin in the Free World”を無断使用したと非難している。

実業家であり、テレビ番組でも活躍するトランプは、2016年の次期大統領選に共和党から出馬することを表明した。6月16日火曜日にニューヨークのトランプ・タワーで記者会見を開き、正式に出馬を発表したトランプだが、その際に流れていたのがニール・ヤングの1989年発表の“Rockin in the Free World”だったという。

“Rocking in the Free World”の曲とともに、トランプがステージに上がる映像はこちらから。

トランプが楽曲を使用したすぐ後に、ヤングの代理人は次のようば声明を発表している。「ドナルド・トランプが大統領選への出馬表明で“Rocking in the Free World”を使用すことについて認めておりません。ニール・ヤングはカナダ国民として、アメリカ大統領にはバーニー・サンダースを支持します」

しかし、トランプの陣営は後にゴシップ・サイト「TMZ」に伝えたところによると、出馬表明での楽曲使用に際して「法的な使用料は支払っている」と主張しているという。

このニュースを耳にしたデヴィッド・クロスビーは、ツイッターで次のようにコメントしている。「トランプは、ケンカを売る相手を間違えてしまったな。とんだ災難だ」

一方、ニール・ヤングは6月末に通算36枚目のスタジオ・アルバム『ザ・モンサント・イヤーズ』の発売を控えている。彼は初めての試みとして、ウィリー・ネルソンの息子であるルーカスとミカが在籍するユニット、プロミス・オブ・ザ・リアルとコラボしてレコーディングを行っている。アルバムに収録される曲は、ヤングが何年も公の場で非難し続けてきた農化学会社である米モンサント社に抗議するためのプロテスト・ソングであり、アルバムの発売と並行して、ヤングはアルバムの制作に焦点を当てたドキュメンタリー映画も発表予定だという。

さらに、ヤングはこの新作アルバムの発売に先駆けて、先日よりアルバム収録曲である“Rock Starbucks”と“Wolf Moon”を先行公開している。

“Wolf Moon”はこちらから。

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