MFドゥーム、亡くなった時の状況が明らかに

Photo: GETTY

MFドゥームは亡くなってから3年近くを経て、死因が明らかになっている。

本名をダニエル・ドゥミレというMFドゥームは2020年10月31日に亡くなっている。享年49歳だった。しかし、死因は明らかにされていなかった。

今回、妻のジャスミン・ドゥミレはMFドゥームが高血圧の薬で起きる珍しい副作用である血管性浮腫で亡くなったことを明かしている。

調査によって亡くなった時の詳しい状況が明らかになったということで、ジャスミン・ドゥミレはMFドゥームが高血圧や腎臓病といった複数の健康問題を抱えていたと説明している。

調査によると、MFドゥームは高血圧の治療のためにアンジオテンシン変換酵素阻害薬を処方されたが、2回服用した後に重篤な反応があったという。そのために口と喉が腫れ、呼吸困難に陥ったとされている。

重篤な反応を受けてMFドゥームはリーズのセント・ジェイムス病院に搬送されたが、容態は悪化して、人工呼吸器を装着している。ジャスミン・ドゥミレは当時のパンデミックのために病院に同行することが許されていなかったという。

ジャスミン・ドゥミレはMFドゥームが最終的に亡くなったのは病院の怠慢が原因だと述べており、当時の病院スタッフは彼の様子を頻繁に確認しなかったと主張している。医療スタッフによる投薬が2時間遅れたことも指摘しており、調査は今なお続いている。

訃報を受けて、様々な音楽業界の人物から追悼の声が寄せられる中で、キャリアの中でMFドゥームと何度かコラボレーションを行ってきたトム・ヨークも追悼の意を表している。

「MFドゥームが亡くなったと聞いて悲しいよ」とトム・ヨークはツイートしている。「彼は僕らの多くの人たちにとって大きなインスピレーションで、変化を生み出したんだ……彼の言葉の繰り出し方は自分にとってその天才性においてショッキングなこともあって、それまでに聴いたことのない意識の流れを使っていたんだ」

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